タチコマ/フチコマ(攻殻機動隊)

読み : タチコマ/フチコマ

タチコマはアニメ『攻殻機動隊』に登場する人工知能を搭載した兵器。多脚戦車、または思考戦車とも呼ばれる。アニメ版ではタチコマとして定着しているが、マンガ版の第一巻、プレイステーション版ではフチコマの名称で登場していた。

大人の事情によってフチコマからタチコマへと名称が変更された。コナミがフチコマを版権登録したことにより名称が使えなくなり、タチコマに変更したという話があるが、特許庁の商標登録データベースにデータがないため定かではない。

タチコマ/フチコマの由来

タチコマは元々フチコマの名称で呼ばれていたわけだが、フチコマは漢字では「斑駒」と書く。「斑駒」は日本書紀、及び古事記に登場するスサノオが乗った斑色(まだらいろ)の馬「天の斑駒(あめのふちこま)」が由来となっている。「斑」は「まだら」または「ふち」と読み、地色と異なる色が混ざっていることを指す。

一方、タチコマの由来は明かされておらずタチが何を意味するかは分かっていないが、「タチ」は「姿を絶つ(断つ)」または「姿を消す乗り物」という意味が由来であるという話もある。光学迷彩によって姿を絶つことから「タチ(絶ち)コマ」と書くという推察。または「立って移動する」ことから「立ちコマ」=「タチコマ」という推察もある。

タチコマ

アニメ版ではタチコマが個性を獲得し、ゴーストを得たかどうかがひとつのテーマになっている。思考は並列化され、ひとつのタチコマが経験・記憶したことは別のタチコマに共有される。バトーが複数いるタチコマの中から一機を愛用し天然オイルを与えたことが一因であると考えられ、本来個性を持つはずのないタチコマが個性を獲得しはじめた。

『STAND ALONE COMPLEX』の第15話『機械たちの時間』ではタチコマが発言した、「おーっ、メメント・モリ~」とは、ラテン語で「死を想え」を意味する「Memento mori(メメント・モリ」のこと。「メメント・モリ」は、つまり「死を意識せよ」という意味。

タチコマの経験可能領域には「死」という概念が存在しないが、自我/個性が生まれることで生と死に興味を持ち始めた。

フチコマ

タチコマとは異なり機体が赤く、外観も少し異なる。

フチコマ

画像:www.fg-site.net

ウチコマ

『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』の最終回と『Solid State Society』に出てきた緑色の機体はウチコマと呼ばれている。フチコマとタチコマを合わせたようなデザイン。

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