ワルプルギスの夜

読み : ワルプルギスノヨル

「ワルプルギスの夜」はアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の作中に登場する魔女の名称。
正式な名称は不明なため、舞台装置の魔女の通称として「ワルプルギスの夜」と呼ばれている。超大型で歴史上最強とされる魔女で、元々は一人の魔女であったのか、複数の魂から生まれたのかは不明。
公式HPでは無力を性質とし、回り続ける愚者の象徴、この世の全てを戯曲へ変えてしまうまで無軌道に世界中を回り続ける、と解説されている。

ワルプルギスの夜の由来・意味

「ワルプルギスの夜」の由来は4月30日または5月1日にヨーロッパ(中欧・北欧)で行われる行事「ヴァルプルギスの夜」。英表記は「Walpurgis Night」。魔女の祭典を意味し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、エストニアなどで行われる。5月1日は名称の由来にもなっているキリスト教の聖女・ワルプルガの記念日であり、前日の4月30日は魔女たちがドイツのブロッケン山に集い宴を開くとされる伝承が残されている。元々は春を迎えるための儀式であったが、キリスト教が伝来して以降は魔女にまつわる風習に変化していった。地域によっての内容は異なるが、現在は魔女や悪魔の衣装を着て宴を催す行事・祭りとなっている。

ヴァルプルギスの夜

ヴァルプルギスの夜

「ヴァルプルギスの夜」は魔力が増大する日であるとも言われており、アドルフ・ヒトラーは側近数名と1945年の4月30日~5月1日の間にかけて自殺を図っている。これは悪魔崇拝による考えからの行動であると言われている。

ゲーテ『ファウスト』の作中に登場する「ヴァルプルギスの夜」

ゲーテの『ファウスト 第一部』には「ヴァルプルギスの夜」が登場し、魑魅魍魎たちの乱痴気騒ぎが描かれている。
物語を簡単に説明すると、ファウスト博士は悪魔メフィストに「ヴァルプルギスの夜」に連れて行かれ、そこでファウストはマルガレーテ(グレートヒェン)と恋に落ち彼女が子供を身ごもったことに端を発する悲劇の物語。婚前交渉であったため、敬虔なクリスチャンであったグレートヒェンは赤ん坊を沼に沈めて殺してしまい、子殺しの罪に問われて牢獄に入れられ死刑にされてしまう。死刑前夜、ファウストが助けに現れたがグレートヒェンは脱獄を拒否し、己の罪を受け入れ天に贖罪と救いを求める。その結果、彼女の声が天に届き犯した罪が許され、彼女は天に迎え入れられることとなった。

『魔法少女まどか☆マギカ』は『ファウスト』をモチーフにしていると言われており、『ファウスト』に登場する「ヴァルプルギスの夜」から名称を取ったとも考えられる。