自炊(電子書籍化)

読み : ジスイ

自炊の意味

自炊は自分で食事を作るという意味の他に、マンガ・書籍・雑誌などを裁断した後にスキャナで読み込み電子書籍化することを意味する。
業者に依頼して電子書籍化させる場合は「他炊(たすい)」と呼ぶ。またスキャンすることを「炊く」と表現することもある。
個人で自炊する分には私的利用であるため許容されるが、業者による自炊代行は著作権法の侵害にあたるとして問題提起されており、自炊代行業者が小説家やマンガ家に提訴されたケースもある。

自炊の由来

電子書籍化することをなぜ自炊と呼ぶのか、その語源については「データを自分で吸い出す」ことに由来するという説が有力。「字を吸い出す」のではなく「自分で吸い出す」ことから、「自吸(自吸い)」から「自炊」へと当て字をされたようだ。そのため業者に電子書籍化してもらう時は他人に自炊してもらうことから「他炊」と呼んでいる。

またアーケードゲームの基盤やカートリッジなどからROMデータを吸い出すことを「吸い出し」と呼ばれており、これを省略して「自炊」と呼んでいた。本来の「自炊」は書籍とは関係なかったが、いつの間にか書籍の吸い出しも「自炊」と呼ばれるようになった。
いつ誰が電子書籍化を「自炊」と呼び出したのかはハッキリしないが、2ちゃんねるで使われたのが広まっていったと言われている。

自炊の方法

自炊するには「裁断機」または「ディスクカッター」、スキャナが必要。
まずは「断裁機」か「ディスクカッター」で書籍を分解。

書籍をバラバラにしたらスキャナで読み込む。300dpiぐらいの解像度で画像として連番で保存していく。
画像はeTilTranやRalphaなどのフリーソフトで傾きや輝度補正などを行う。
補正後はChainLPやi2pdfなどのフリーソフトでPDF化をすれば完成。

あとはPDFをタブレットに転送して読む!ね、簡単でしょ?

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