残像だ(それは残像だ)

読み : ザンゾウダ / ソレハザンゾウダ

「残像だ」、それは相手を撹乱し出しぬいた時に発するセリフ。
本当に残像である画像や残像に見える画像に対して付けられることも。
ウォーリー「それは残像だ」のように上から目線で発することもしばしば。
「それは残像だ」や「馬鹿目!それは残像だ!」というように改変した使い方も。
コロ助「それは勉三だ」といった使い方もあるとかないとかないとか。

「残像だ」というフレーズはマンガ『幽☆遊☆白書』における飛影のセリフが元ネタになっている。暗黒武術会にて裏御伽(うらおとぎ)チームの先鋒・魔金太郎と対戦した際、開始早々に飛影に腕を切られて頭に血がのぼった魔金太郎は魔唆狩剣(まさかりけん)を繰り出し飛影を切ったつもりでいた。しかし魔金太郎が切ったのは本体ではなく飛影の残像であり、本物の飛影は魔金太郎の肩の上にいた。その時に飛影が放ったセリフが「残像だ」である。そして飛影はそのまま魔金太郎を頭上から剣でサクッと刺して勝利する。


※『幽☆遊☆白書』コミックス9巻「四強そろう!!の巻」より

馬鹿目!それは残像だ!のAA
それは残像だ

ジョジョ・ドラゴンボールにおける「残像だ」

マンガでは高速で移動することで体の数を多く見せたり、相手に残像をつかませるといったネタ/技がよく使われる。
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部に登場するジャン=ピエール・ポルナレフがアブドゥルに対しスタンド「シルバーチャリオッツ(銀の戦車)」を使用した際に「これは残像だ」というセリフを放っている。(コミックス14巻「銀の戦車 その③」より)
ジョジョの方が先に刊行されているが、本項で解説する「残像だ」の元ネタは『幽☆遊☆白書』における飛影のセリフである。

さらに遡ると『ドラゴンボール』においても高速で移動することで残像を見せる「残像拳」が使われている。第21回天下一武闘会でジャッキー・チュン(亀仙人)が「二重残像拳」を使い、悟空はさらに上をいく「三重残像拳」を使った(コミックス4巻「其之四十八 猿マネ孫悟空」)。その際の悟空のセリフは「三重残像拳だっ!!」であるため本記事で解説する「残像だ」とは少し違うが、「残像だ」からドラゴンボールの「残像拳」を想起する方も多いのではないだろうか。
「残像」の元ネタがどこかを探り出すと止まらないのでここらへんで自重しておく。

使用例


「煙草吸っても」のくだりの元ネタ→ちくわ大明神

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