お前で終われてよかった

読み : オマエデオワレテヨカッタ

「お前で終われてよかった」は野球関連で用いられるフレーズ。
結果はダメだったが、その相手によって終わりを迎えることができて良かったという、不幸中の幸いのような使い方をする。

お前で終われてよかったの元ネタ・意味

これは2008年のプロ野球・クライマックスシリーズにおける阪神の元監督・岡田彰布の言葉が元ネタである。

2008年の阪神タイガースは開幕5連署に始まりオールスター前の7月22日には優勝マジック46が点灯するなど圧倒的な強さを見せ優勝確実だと思われていた。しかし、夏以降の急激な失速によって最大13.5ゲーム差あった巨人に逆転され歴史的なV逸となってしまう。世に言う「Vやねん」である。

そしてこの歴史的V逸の責任をとって当時の監督であった岡田彰布氏はクライマックスシリーズを前に退団を表明。ポストシーズンでの指揮が阪神での最後の仕事となった。

迎えたクライマックスシリーズ1stステージ。相手は3位の中日ドラゴンズ。1戦目は中日が、2戦めは阪神が勝ち迎えた第3戦。勝った方が2ndステージ進出となるこの試合、阪神岩田と中日吉見の投手戦となり8回まで両チーム無得点、中日はそこまで岩田を相手に1安打に抑えられていた。しかし8回裏の阪神の攻撃で岩田には代打桧山が送られたため岩田は降板。9回のマウンドに上がったのは守護神藤川球児だった。

先頭の立浪にヒットを打たれるもその後なんとか2アウトとして迎えたバッターは4番のウッズ。藤川は全球ストレートを投じ、最後の6球目をレフトスタンドに運ばれ2ランホームランとなる。その裏阪神は岩瀬に三者凡退に抑えられ中日2-0阪神でゲームセット。中日が2ndステージ進出となり、阪神のシーズンは終了。同時に岡田監督の退任となったのである。

そして試合後責任を感じ泣き崩れる藤川に対し、岡田監督が言った言葉が「お前で打たれてよかったよ。なあ球児。お前で終われてよかったよ。」である。2004年から阪神の監督に就任し、その戦いの柱ともなっていた『JFK』。中でも守護神として絶対的な信頼を寄せていた藤川で打たれたのであればしょうがない、藤川で終われて良かったといった意味が込められているのかと思われる。