ディズニーリゾートではスタッフをキャストと呼ぶ理由

読み : ディズニーリゾートデハスタッフヲキャストトヨブリユウ

東京ディズニーリゾートでは、スタッフのことをキャストと呼んでいる。
アトラクションキャスト、ショーキャスト、インフォメーションキャスト、フードサービスキャスト、ソムリエキャスト、カリナリーキャスト(調理業務・洗い場作業)、ナースキャストなど、各施設で働くキャストによってディズニーリゾートが支えられている。
ディズニーキャラの中の人は、誰でも同じサインを書けるように練習しているとのこと。

ディズニーリゾートではスタッフをキャストと呼ぶ理由

ディズニーリゾートはひとつの巨大なステージで、観るものすべてをショーとして提供している。ディズニーリゾートに訪れるお客さんはショーに参加する「ゲスト」であり、ゲストを迎えるスタッフはショーに出演する「キャスト(役者)」であるという考えから、スタッフをキャストと呼んでいる。

キャストはゲストに魔法をかける存在で、キャストがそれぞれ役割を演じることで夢の国、魔法の国が作られている。観るものすべてがショーであるということは、キャストの対応もショーのひとつであり、ディズニーリゾートという場所に魔法がかかっているのではなく、演者であるキャストが魔法をかけてくれているのである。

参照:東京ディズニーリゾート キャスティングセンター

ディズニーリゾートのこだわり

●ディズニーリゾートでは迷子の園内放送はしない
ディズニーリゾートでは、夢の国の雰囲気を壊さないように迷子の園内放送はしていない。
(緊急を要する場合は行うとのこと)
子供の行動範囲は狭いため、目立つ服装をしているキャストが迷子の手を引いていれば目に留まりやすく、保護者が見つかりやすいという。もし周辺を探して見つからなければ迷子センターで保護し、迷子センターが引き継ぐという流れになっている。

迷子センターでは、迷子対策のために無料で迷子シールを配布している。名前と連絡先を書いてシールの上にイラストが書かれたシールを子供の服に貼るので、外からは名前と連絡先が見えない状態になっており、もし迷子になったらキャストがシールを剥がして保護者に直接連絡をするという仕組みになっている。

●キャストは二本指で指差しをする
キャストがゲストに対して何かを指すとき、一本指ではなく、必ず二本指(または手全体)で指すようにしている。一本指は失礼にあたる文化の地域もあるが、二本指ならまだ失礼にならないという考えがある。

また、二本指差しは創始者のウォルト・ディズニーに対する敬意を表しているという逸話がある。ウォルト・ディズニーが二本指でタバコを挟んでアトラクションを指している古い写真が残っていたが、ディズニー社がタバコとの関係を断つために写真を加工してタバコだけを消したそう。そのため、ウォルト・ディズニーが二本指で何かを指している写真となり、ここからキャストは二本指差しをする決まりが生まれたという。

参照:ディズニーランドのキャストは、なぜ必ず2本指で指差しする? その謎をこっそり聞いてみた

●入り口がひとつである理由
ウォルト・ディズニーはすべてのゲストに平等にディズニーの世界を体験してもらうために、入り口をひとつしか設けないことにこだわっていた。映画のようにストーリーを順序立てて楽しんでもらうために、ひとつの入り口からディズニーの世界が始まるようになっている。

●水のこだわり
ディズニーリゾート内の一部の水は濁ったように見えるが、綺麗な水を害のない成分であえて着色している。演出上の理由もあるし、アトラクションの機械や排水溝などを見せなくするためでもある。

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