パンがなければお菓子を食べればいいじゃない

読み : パンガナケレバオカシヲタベレバイイジャナイ

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」はある歴史上の人物が言ったとされる言葉。
「Qu’ils mangent de la brioche.(ブリオッシュを食べればいいじゃない)」というフランスの慣用句を英語に置き換えた慣用句「Let them eat cake(ケーキを食べればいいじゃない)」を意訳した言葉として広まっている。※ブリオッシュはフランスの菓子パン。

ネット上では「○○がなければ△△をすればいいじゃない」というように、改変されて使われることもしばしば。

パンがなければお菓子を食べればいいじゃないの元ネタ

「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」はフランス国王ルイ16世の王妃マリー・アントワネットが言ったとされている言葉であるが、実際にはマリー・アントワネットが言ったとされる記録は残っていない。この言葉は18世紀のフランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソーが出版した自伝書『告白』の第6巻に掲載されている、ある話が元ネタになっているとされる。

ルソーの『告白』によると、ルソーはワインを飲むためにパンを探したが見つからず、その時、家臣から「農民にはパンがございません」と言われ、「それならブリオッシュ(菓子パン)を食べるがよい」と答えた大公夫人の話を思い出したという。

マリー・アントワネットは1755年生まれ、この話は1740年ごろなので、この大公夫人はマリー・アントワネットであるはずがない。また、『告白』の6巻は1765年に書かれたもので、1764年ならマリー・アントワネットは当時9歳か10歳、フランス王妃として嫁いだのは14歳の時なので、このことからもマリー・アントワネットの発言でないことがわかる。

マリー・アントワネットはオーストリアのウイーン出身で、フランス王太子妃として嫁いできた時には国民から歓迎されていたが、首飾り事件(かたり詐欺が起きた事件)の被害者側であるはずのマリー・アントワネットの陰謀であるという噂が広まり国民から嫌われるようになったり、浪費家であったことから貧困にあえぐ国民から反感を買っていた。
その後、王政への不満が爆発する形でフランス革命が起き、マリー・アントワネットは処刑されることとなった。

当時、小麦の価格の高騰によってパンの価格が上昇し、国民は貧困にあえいでいた。その際、マリー・アントワネットが「それならブリオッシュを食べれば良い」と発言したとされるが、そのような記録はこれまで見つかっていない。マリー・アントワネットが浪費家であったのは事実のようで、浪費家の象徴としても語られることが多いマリー・アントワネットのイメージと、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」といういかにも贅沢を知っている人物が発しそうな言葉が結びつき、誤った認識で広まったと考えられる。

いつごろマリー・アントワネットが「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と言ったというデマが広まったのかは分からないが、一旦広まったデマは修正するのが容易ではない。それが歴史上の人物ならなおさらで、本人が否定しようがない。いつの時代もデマというのは怖いもの…。

歴史上の本人言ってない名言

歴史上の人物はしばしば本人が言っていないのにあたかも本人発信の言葉として語られる言葉が数多く存在する。たとえば以下の言葉は、実際は本人は言っていなかったり、原文からの解釈が違っていたりする。

ナポレオン
「余の辞書に不可能の文字はない」

ガリレオ・ガリレイ
「それでも地球は回っている」

ビスマルク
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

ユリウス・カエサル
「ブルータス、お前もか」

明智光秀
「敵は本能寺にあり」

板垣退助
「板垣死すとも自由は死せず」

福沢諭吉
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」

※確かに『学問のすゝめ』に書かれてはいるが、実際にはこの言葉には続きがあり、平等を謳う言葉ではなく、現実には賢者と愚者、金持ちと貧乏、人によって違いはあることを述べる一文である。では賢者と愚者の違いはなんなのか?それは勉強したか、勉強しなかったかの違いにある、と説いた文である。この本のタイトル『学問のすゝめ』を考えてみると、なるほどと納得する。
この一文だけ引用すると確かに平等を表す言葉であるが、一般的に解釈されているこの言葉の意味と真逆で、平等でないからこそ努力をして学を身につけるべきであると説いている。

言った迷言

押尾学
「俺はカート・コバーンの生まれ変わりだ」
※Nirvanaのヴォーカル・ギター

押尾学
「虎舞竜なら13章かかるところも、俺なら2小節だから」

押尾学
「ヒーロー不在のこんな時代だから、俺への負担も自然とデカくなる」

押尾学
「死にたいか? 殺してやるよ、俺の目で」

押尾学
「8歳の頃からよく砂漠で拳銃を撃っていた」

押尾学
「オマエらが今付き合ってる女は、俺と付き合えないから仕方なくオマエらと付き合ってるんだ」

押尾学
「人生には大切なモノが3つある。それは…愛と友情だ」