円環の理

読み : エンカンノコトワリ

「円環の理」はアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する言葉。
「円環の理」と書いて「マドカマギカ」という読み方がされることもある。

↓↓ネタバレ注意

円環の理の意味・由来

「円環の理」は、作中では神格化した鹿目まどかを指す言葉として使われる。
「円環の理」がはじめて登場したのはテレビ版の第12話「わたしの、最高の友達」で、美樹さやかが力を使い果たして消滅した際、巴マミが「逝ってしまったわ、円環の理に導かれて・・・」と発した。

別の時間軸では美樹さやかはソウルジェムが濁りきって魔女となってしまうが、この時間軸ではまどかの願いによって世界の法則が書き換えられており、魔法少女は魔女になる前に消滅するという運命を辿るため、さやかは魔女にならずに消滅してしまった。

巴マミは魔法少女の中では唯一「ティロ・フィナーレ」と必殺技を叫ぶため中二病キャラ扱いされていたこともあり、「円環の理に導かれて」という発言によって巴マミの中二病キャラ扱いが増した。

しかし、脚本の虚淵玄は「円環の理」は巴マミの中二病から生じた言葉ではなく、魔法少女たちのあいだに口伝されている伝承であるという設定を明かしている。

虚淵玄:
「円環の理」については魔法少女たちのあいだに口伝されている伝承という設定なんです。
だからあの場でいきなりマミが思いついたわけではなんですね。
たぶん、さやかも杏子も知っているんですよ。
あのシーンでは、別の時間軸からきたほむらだけが初耳なんです。

---改変後の世界では、魔法少女のシステムがある程度明らかになっているわけですね。

虚淵玄:
そうです。「呪いを貯めこみすぎると、いずれこの世から立ち去るハメになります」という情報も伝わっていて、それを引き受けた上で契約が交わされている。
希望を叶えたあとは戦い続けなければならないということも彼女たちは知っているんです。

引用:オトナアニメVol.21 (洋泉社MOOK)より

「円環の理」という言葉は造語だが、「円」は訓読みで「まどか」と読むことができ、「環(わ)」も円を意味するため、まどかが名称の由来である。新房昭之総監督は映画『劇場版 魔法少女まどかマギカ [新編] 叛逆の物語』のパンフレットのインタビューで”「まどか=円、にかけて、円環の理」という語源があると虚淵さんがおっしゃっていました“と明かしている。

脚本の虚淵玄は”円環の理(まどか)に連れていかれてしまった~“や”アルティメットまどか(円環の理)“といった表現をしているため、「円環の理」=「まどか」という解釈で間違いないだろう。

「理(ことわり)」は「条理、道理」を意味し、この世界ではまどかは魔法少女を救済する概念・魔女を滅ぼす概念として存在し、人間と魔法少女を超越して神格化したまどかがもたらした新しい法則によって宇宙が再編された。つまり「神格化したまどか(アルティメットまどか)」=「円環の理」である。

インタビュー引用:劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 【パンフレット】

↓↓さらにネタバレ注意

テレビ版では「円環の理」は巴マミの発言一度きりであったが、『劇場版 魔法少女まどかマギカ [新編] 叛逆の物語』では「円環の理」がたびたび登場し、物語の重要なカギとなっている。これ以上は本当のネタバレになってしまうので詳しくは記述しないが、「神格化したまどか」=「円環の理」であることは間違いないが他の魔法少女も「円環の理」に関わってくる。

テレビ版DVD・1~3巻連動購入特典スペシャルCD・キャスト座談会『魔法少女たちのお茶会』では、「まどかが神格化する」ことを「コトワリになる」と表現している。

【ニコニコ動画】魔法少女まどか☆マギカ「魔法少女たちのお茶会」2/4

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