「ハードラックとダンスっちまったんだよ」は、文字通り不運に見舞われた時に使う言葉。
正確には「不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったんだよ」」と書く。
「ハードラックとダンスっちまったんだよ」の元ネタは「特攻の拓」
「ハードラックとダンスっちまったんだよ」は、佐木飛朗斗(原作)と所十三(作画)によるマンガ『疾風伝説 特攻の拓 (かぜ でんせつ ぶっこみ のたく)』の登場人物・鰐淵春樹 (わにぶちはるき)のセリフが元ネタである。鰐淵は暴走族・夜叉神の第19期総会長、音速の四天王の一人で、件のセリフは第6巻の「第46話 “武丸”激突!!」に登場する。
疾風(かぜ)伝説特攻(ぶっこみ)の拓 (6)
鰐淵が彼女の萌子と車で走っている際、後ろから付いてくる暴走族の2台の単車がいた。鰐淵は鬱蒼しいと思い四輪ドリフトをきめて単車を横の車線にかわさせたところ、単車の後ろからコンテナトラックが走ってきていた。トラックは単車を避けようと対向車線側に飛び出したのだが、そこには暴走族・爆音小僧の七代目頭・鮎川真里(マー坊)と、敵対する暴走族・魍魎(もうりょう)の九代目頭・一条武丸が車道の真ん中でケンカをする姿があった。
ちょうど武丸がマー坊にとどめをさそうとするところにトラックが突っ込み、直撃はしなかったものの武丸はトラックに巻き込まれて救急車に運ばれることに。
彼女の萌子が「“事故”ったよきっと・・・あの”コンテナ” 」と聞くと、鰐淵はこう言い放った。
俺は単車はおろか・・・コンテナとも接触すらしてねえんだぜ・・・
“事故”る奴は・・・・“不運(ハードラック)”と”踊(ダンス)”っちまったんだよ・・・
鰐淵は暴走族の頭をしているがこれまで逮捕歴がないという頭の切れる人物で、確かに鰐淵は直接手を下したわけではなくただドリフトをきめただけで、コンテナが事故ったこと、武丸が巻き込まれたのは不運であった。
「不運(ふうん)」ではなく「ハードラック」、「踊(おど)っちまった」ではなく「ダンス っちまった」と読ませるこのセリフは、名言(迷言)としてしばしばネタにされている。
「ハードラックとダンスっちまったんだよ」のAA
「ハードラックとダンスっちまったんだよ」のAA。セリフの部分を改変して使われることも多い。
さらに、第9巻「第78話 誠追悼集会”命”をかけた最終勝負!!”マー坊”VS”リューヤ”」にて、交通機動隊の黒田が運転するパトカーの前輪が外れて鰐淵の単車に当たり、事故ってしまった鰐淵は頭から血を流しながらこう言い放った。
ちっ・・・踊(オド)っちまったかよ・・・?”不運(ハードラック)”とよ・・・
疾風(かぜ)伝説特攻(ぶっこみ)の拓 (9)
「ハードラック(hard luck)」は「不運、不幸」という意味があるので間違いではないし、両セリフとも「不運」=「ハードラック」と読むのは変わってないが、こちらのセリフの読みは「踊(ダンス)っちまった」が「踊(オド)っちまった 」になっている。「踊っちまった」は結局どっちの読みが正しいのかよく分からないことに。
ゾンビランドサガ10話のOPで「ハードラックとダンスっちまった」
アニメ『ゾンビランドサガ』の10話「NO ZOMBIE NO IDOL SAGA」にオープニングにて、「ハードラックとダンスっちまった」というセリフが登場。
前回9話のあらすじを10話のオープニングで解説する際、ヤンキーに絡まれたことと絡めて「ハードラックとダンスっちまった」をぶこんできた。
10話オープニング:
前回のゾンビランドサガは!
じじばば達の心を掴もうと訪れた公園でヤンキーに絡まれ、ハードラックとダンスっちまった私ら!
さくら、ハクいスケだから目立っちまったか〜?
しかもそのヤンキーが、サキちゃんのマブダチの娘だっつーからぶったまげちまうだろぉ!
マブダチ親子のためにチキンレースで爆走爆発のフランシュシュヘッドサキ!
そしたら、ヤンキーファンも増えたっつーバリバリな話でよろしくぅ!
引用:アニメ『ゾンビランドサガ』
ニガミ17才とは
ニガミ17才は、日本の4人組ロックバンド。
元嘘つきバービーの岩下優介(ボーカル、ギター)を中心に、平沢あくび(シンセサイザー)、イザキタツル(ベース)、元ミドリの小銭喜剛(ドラム)の4人で2015年に結成された。
ニガミ17才『化けるレコード』
ニガミ17才のバンド名の由来
現在のバンドを結成する前に岩下がやっていたバンドのバンド名の候補として「ニガミ17才 」か「nani-nani 」というものがあった。岩下はそこを脱退して現在のメンバーでバンドを組むこととなったが、その時の「ニガミ17才」というバンド名が「めっちゃ良くない? 」と盛り上がったことから、これを採用することになった。
平沢あくびは「ニガミ17才」というバンド名の由来について次のように話している。
嘘つきバービーの曲で“アマミとニガミ ”っていう曲があって、その〈ニガミ〉なのかな、とか。17才の思春期のときの〈甘酸っぱさ〉じゃなくて〈苦さ〉なのかな、とか。そういうセンスが岩さんらしいなと思ったんですよね
参考:ニガミ17才 『ニガミ17才b』 地下の変態、地上へ降り立つ – Mikiki
他にも変わったバンド名の由来を多数掲載しているのでぜひ
→変わったバンド名の由来