棺桶ダンス
読み : カンオケダンス
【目次】
棺桶ダンスとは
「棺桶ダンス」は、tiktokやtwitterを中心にネットで流行しているミームの一つ。
何かしらの動画の後に、黒人男性達が棺桶を肩に担ぎながら踊る様子をつなげたもので、BGMにEDMが流れている。
動画の流れとしては、前半に死亡シーンや死亡フラグ的な状況、後半に棺桶ダンスを持ってくるものが多い。一時期流行した『To Be Continued』に近い。
日本だけでなく、海外でも流行っているようだ。
棺桶を担いで踊る様子はいくつかのバリエーションがあるが、中でもよく使われている映像は、イギリスのBBCが2017年に投稿しているこちらの動画。
こちらは棺桶ダンスから棺桶ダンスへとつながるパターン。
— OUT OF CONTEXT ⚰️ (@NoContextRIP) 2020年4月4日
落とした後の様子。
棺桶ダンスの元ネタ
なぜ棺桶を担いで陽気に踊っているのか。
これは、なにかのネタや特別な企画というわけではなく、ガーナで近年人気となっている葬儀のスタイルで、『dancing pallbearers』と呼ばれている。(pallbearers=棺をかつぐ人)
ガーナ発お葬式2.0!
元々ガーナやベナン等は、平均寿命以上で亡くなった場合、日本とは真逆に歌って飲んで食べてのパーティースタイル。
ガーナはさらに進化し、棺桶をジャズ音楽とダンスで運ぶというパフォーマンスが始まってるそうです。
自分が死んだらこれが良い。
— 内藤獅友(ナイケル)🇧🇯ベナンでSTAYHOME (@Naikel0311) 2019年4月26日
平均寿命未満だった場合は、日本と同様にしめやかに葬儀が行われるとのこと。ガーナの平均寿命は約60歳。
ガーナでは「死」は「新たな旅立ち」と考えられていることから、その新たな旅立ちをみんなで盛り上げて祝福しようという文化で、準備に数ヶ月かけ、年収の半分近くの費用を投じ、2〜3日に渡って葬儀を行うという。
参考:ガーナのお葬式〜びっくり仰天な5つの特徴〜
棺桶の形も様々。
日本でも地域によっては80歳以上など長生きした方の葬儀では、「大往生」だということで御祝いをすることも。
棺桶ダンスの原曲
実際の葬儀動画を見ればわかるが、音楽に合わせて踊るといってもさすがにEDMは流れていない。
流行の動画で使われているのは、オランダ出身の二人組VicetoneとロシアのアーティストTony Igyによる『Astronomia』という楽曲。
日本では主に「棺桶ダンス」と呼ばれているが、海外では楽曲名から「Astronomia meme」とも呼ばれている。
動画の流行によってこの曲なに?と気になった人が世界中にいたことから、Appleが提供しているアプリ「Shazam(流れている曲が何かを教えてくれる)」を使って調べた人が急増。
そのShazamのランキングに入ったことをVicetone本人がツイートしている。
#4 most Shazamed track in the world right now, THIS IS CRAZY!! 😱 #Astronomia pic.twitter.com/HApXeCY36W
— Vicetone (@Vicetone) 2020年4月3日