レイブル
読み : レイブル
レイブルは大阪府が「若者の雇用機会創出を目指す事業」の一環として、仕事に就いていないが働く意志のある若者の呼称として提案した言葉。若年無業者を意味するニートは怠け者といったマイナスのイメージが強いため、働く意志のある若者を前向きな名称で呼ぶことで就職を後押ししていくことが目的。大阪府は「大阪一丸レイブル応援プロジェクト」を実施し、働く意志のある若者をニートではなくレイブルと呼び就職活動を支援している。
レイブルの由来・意味
レイブルは「遅咲き」を意味する「レイトブルーマー(Late bloomer)」の略。海外では卒業後すぐに就職せず、様々な経験を積んで成長する若者を見守る文化があり、そうした若者を支援する言葉として「大器晩成」に近い意味で使われるレイトブルーマーが由来となっている。ニート=怠け者という先入観があるため、レイブル=働く意志のある若者=「大器晩成」の若者を支援するための言葉として、人材育成・自立支援を行うNPO法人「トイボックス」と社会的課題の解決に取り組むNPO法人「スマイルスタイル」が提案。
ニートの期間が長いことによって履歴書の時点で不採用となることも多いため、マイナスイメージを払拭する言葉、いつか花を咲かせる若者を表す言葉としてレイブルを広めている。働きたくてもなかなか職につけない若者を、社会がもう少し寛容に捉えるべきでは?と提案している。コミュニケーションが苦手なためニートになったという経緯のある若者が多いため、個々の能力や得意分野に応じた職のマッチングも重要。若者にとってニートと呼ばれるよりも、「大器晩成」=レイブルと呼ばれる方が就職へのモチベーションも向上につながる。