オバケのQ太郎
読み : オバケノキュータロウ
『オバケのQ太郎』は藤子不二雄名義の藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄の2人による共作のマンガ。通称・オバQとして親しまれアニメ化もされていた。『オバケのQ太郎』が生まれるきかっけとなったのは、『週刊少年サンデー』編集部に出入りしていた子供が書いた「ケバ男くん」というお化けを主役にしたマンガ。それを見た編集者がお化けや怪談が好きな藤子・F・不二雄にマンガ化の提案をしたことから連載がスタートした。
オバケのQ太郎の由来
「Q太郎」の由来とされているエピソードは2つある。
1.当時、藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄が作ったアニメスタジオ「スタジオ・ゼロ」へ小田急線で向かっている時に「小田急」から「オバQ」を連想し、そこから「オバケのQ太郎」というタイトルを思いついたそう。TBS系ニュース番組『ブロードキャスター』(2008年4月12日放送)内のインタビューにて藤子Ⓐが、藤子F作のマンガ『スタジオ・ボロ物語』にてこの由来をそれぞれ解説している。
2.『オバケの◯太郎』というタイトルが最初に決まっていたため、◯に合う言葉を探している際に小説家の安部公房の本から「Q」という文字が目に止まったため、愛嬌があるということから「Q太郎」となった。共作の自伝『二人で少年漫画ばかり描いてきた』、また『アサヒ芸能』(2002年9月5日号)のインタービュー記事にて藤子Ⓐがこう由来を説明している。
以上2つの由来があり、いずれも本人たちが語っているためどちらのエピソードが正しい由来なのかは分からない。1のエピソードに登場した小田急線は、鉄道ファンの間で「オバQ線」と呼ばれているとかなんとか。
オバQの登場キャラクター
●Q太郎の家族
父親:X蔵(エックスぞう)
母親:おZ(おゼット)
妹:P子(ピーこ)
弟:O次郎(オーじろう)
祖父:Q助(キュウすけ)
叔父:Y助(ワイすけ)
●その他のオバケ
友達:U子(ユーこ)
ライバル:ドロンパ
ドロンパの妹:ペロンパ
ペロンパは「ペケポコ」しか話せず、O次郎が想いを寄せている。1回しか登場していないため、あまり知られていないキャラクター。
O次郎は「バケラッタ」としか話せないと思われがちだが、「バカラッタ」「アホラッタ」「ダメラッタ」「ナニラッタ?」など、「〇〇ラッタ」で実は会話している。こうなると「バケラッタ」が一番意味不明だが。
ファミコンの『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』はQ太郎が食べ物を拾って大嫌いな犬が放つ「ワンワン砲」をかわしつつ、「ガウガウ砲」で犬を撃退して進んでいくだけのゲームだが、難易度が高くクリアは至難の業。