My Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)
読み : マイ・ケミカル・ロマンス
My Chemical Romance(通称:マイケミ)はアメリカ・ニュージャージー州出身のエモ・ロックバンド。2003年7月にインディーズで『I Brought You My Bullets, You Brought Me Your Love』をリリースし、2004年7月に彼らにとってメジャーデビュー・アルバムとなる2ndアルバム『Three Cheers For Sweet Revenge』は全米だけで140万枚以上を売りあげプラチナディスクを獲得。”死”をテーマにした3rdアルバム『The Black Parade』からの先行シングル『Welcome To The Black Parade』は全英1位を獲得。2013年3月22日にオフィシャルサイトにて解散を発表。
→『The Black Parade』の解説
My Chemical Romanceの由来・意味
バンド名はスコットランドの小説家・Irvine Welsh(アーヴィン・ウェルシュ)のカルト小説『Ecstasy: Three Tales of Chemical Romance』を由来としている。ベーシストのMikey Way(マイキー・ウェイ)が発案。「Chemical(ケミカル)」は「化学物質、化学作用(による)」を意味するが、『Ecstasy』の作中ではドラッグ(薬物)の意味で使われている。「Romance(ロマンス)」は「恋物語、恋愛小説」を意味するため、直訳すると「ドラッグの恋物語」となる。意訳すると恋はドラッグのような中毒性があるという意味にもとれる。
※アーヴィン・ウェルシュの代表作はユアン・マクレガー主演で映画にもなった『Trainspotting(トレインスポッティング)』。
『Welcome To The Black Parade』(2007年に「Mステ(ミュージックステーション)」に出演した際に演奏)
『Helena』の由来
2ndアルバム『Three Cheers for Sweet Reveng』収録曲『Helena』。タイトルの『Helena』はジェラルド・ウェイ(Vo)とマイキー・ウェイ(Ba)兄弟の祖母の名前が由来となっている。この曲はジェラルドが大好きだった祖母が亡くなった後に書かれた祖母への別れの曲。「大切な人を失う恐怖、最期に傍にいられなかった自己嫌悪感」からこの曲が生まれたそう。祖母の本名はElena Lee Rushだが、ウェイ兄弟は幼いころからHelenaと呼んでいたそう。
ジェラルド・ウェイは『UMBRELLA ACADEMY(アンブレラ・アカデミー ~組曲「黙示録」~)』というコミックの執筆(原作)しており、、米コミック界では最高峰となる「アイズナー賞」を受賞している。カバーデザインは『The Black Parade』のジャケット・デザインを担当したJames Jean(ジェームズ・ジーン)が手がけている。