始球式
読み : シキュウシキ
始球式は主に野球の試合開始前に出場選手ではない、ゲストや観客の一人が投手としてマウンドから捕手に向かってボールを投げる。
例外はあるが、日本の野球の始球式では打者はビジターチームの1番打者、捕手はホームチームの先発捕手が務めるのが慣例となっている。
打者は基本的にどのようなボールが来ても空振りをするわけだが、新庄剛志など打ちに行ったケースもある。
始球式の始まり・空振りの由来
日本で初めて始球式が行わた最古の記録は、明治41年(1908年)11月22日に行われた早稲田大学の野球部とアメリカ大リーグの選発チームの対戦だと言われている。その試合の前に始球式で投げたのは早稲田大学の創設者であり当時早稲田大学総長を務めていた大隈重信であった。大隈重信が投げたボールはストライクゾーンから外れていたが、打席に立っていた早稲田大学の先頭打者がボールにしては失礼だと思い空振りをしてストライクにした。これが始球式で空振りをするようになった由来とされている。
始球式は色々な人が投げているが、映画『リング』に登場する架空の人物・山村貞子が日本ハム‐ロッテ戦の始球式に登場したこともある。しかもノーバンでキャッチャーミットに届くというナイスボール。