してもいい
読み : シテモイイ
「してもいい」は文字通り何かを「してもいい」というサイン。
ハッキリとした判断が求められる場面でも「しろ」や「するな」ではなく「してもいい」という曖昧な指示をする時に使われる。
してもいいの元ネタ
これは2013年の野球世界一を決める第三回WBCにおける日本代表の山本浩二監督の発言。
準決勝のプエルトリコ戦、3点をリードされ迎えた8回、鳥谷のスリーベース、井端のタイムリーで1点を返し、さらに内川のヒットで1死1.2塁と同点のチャンスを作る。バッターは阿部という場面で一塁ランナー内川がスタートを切るも、二塁ランナー井端は動かず。内川は二塁手前でタッチアウトとなり、大きなチャンスを潰してしまうことになる。結局この後日本は追いつくことができず破れ、WBC三連覇には届かず準決勝で姿を消すこととなった。
二塁ランナー井端はスタートを切りかけてストップしたが、内川はスタートを切ってから一目散に二塁に向かっていた。なぜこのうようなことになったのか、最大のチャンスを潰してしまい、サインが出ていたのか?サインミスだったのか?井端が悪い?内川が悪い?ベンチが悪い?など憶測が飛び交った。
そうして試合後に出た山本浩二監督のコメントが以下のようなものだったのだ。
準決勝でプエルトリコに敗れ、大会3連覇を逃した日本の山本浩二監督は、「プエルトリコのピッチャー陣が非常に勢いがあって、なかなかチャンスを作れなかったのが敗因です。選手たちは本当によくやってくれたと思います。大きな国際大会の経験はこれからの野球人生にプラスになると思います」と話しました。
また、8回1アウト、一塁に内川聖一選手、二塁に井端弘和選手がいた場面で、内川選手が飛び出してタッチアウトになった場面について、「ダブルスチールをしてもいいというサインだったが、二塁ランナーの井端選手のスタートが遅れて、ああいう結果になった」と説明していました。
「ダブルスチールしてもいい」なんていう曖昧な指示があっていいのか!?「しろ」か「するな」のどっちかにしろ!!などコメントが出た直後から大きな話題に。プエルトリコのキャッチャーはメジャー屈指の捕手であり、強肩でも知られているモリーナであること、阿部が左打者で三塁には投げやすいこと、井端も内川もそれほど足が早いわけではないこと、などを考えるとそもそも「してもいい」という指示に問題があると見る声が多い。