頭が真っ白に
読み : アタマガマッシロニ
「頭が真っ白に」は文字通り頭が真っ白になって何も考えられなくなった時に言う言葉。
コントなどで記者会見をネタにする際に用いられることがある。ナインティナインの岡村が好んで使うフレーズの一つであり、矢部が結婚を発表した直後のオールナイトニッポンでもネタとして使っていた。
頭が真っ白にの元ネタ
これは2007年に当時の高級料亭船場吉兆の記者会見での社長の言葉が元ネタとなっている。
この年船場吉兆の消費期限・賞味期限切れの商品の販売や産地偽装が発覚し、当初はパート従業員が独断で行ったものとしていたが、責任を押し付けられたパート従業員の女性らが取締役からの指示を受けて行ったものだと告白、取締役はインタビューなどで否定していたが、調べが進むにつれて矛盾が判明するなどしたことで12月10日に経営陣が偽装への関与を認める記者会見を行った。
普通の記者会見であればネタになることはなかったが、問題となったのはこの会見において当時船場吉兆の女将であった湯木佐知子がマスコミからの質問に答える長男で取締役の湯木喜久郎に対して横から小声で返答の指示を出していたことだった。産地偽装に関して「以前に経営陣に責任がないと発言していたのはなぜか」と聞かれた際、喜久郎が返答に困ると横から女将が「頭が真っ白になったと…」と小声でこう言えとばかりにささやいたのである。しかも喜久郎は言われたままに「頭が真っ白になっていた」と答えたのだ。
マイクが目の前にあるにも関わらず小声なら拾わないだろうと思って横からアドバイスをしたのだろう、釈明会見にも関わらず反省していないととられたのは言うまでもない。しかし言われた通りに答える息子もまた情けない。この記者会見はワイドショーなどでも大きく扱われ、女将は「ささやき女将」などと称された。しかもこの女将はその後船場吉兆が営業再開する際には新社長に就任、しかし客の食べ残しを使いまわしていたことが判明したことから2008年5月には破産、船場吉兆は消滅した。