思い出しました

読み : オモイダシマシタ

「思い出しました」は主になんJなどで使われる、何かを思い出した時の言葉。
思い出したことによって何かを取り戻した時などに用いられるが、実際には思い出していない時に使われることも多い。
そのためここから派生して「思い出せません」「忘れました」などといった言葉も使われる。いたって普通の言葉であるため元ネタを知らないとネタだと気づけないことも。

思い出しましたの元ネタ

この言葉はプロ野球選手・小笠原道大がヒーローインタビューで放った一言である。

小笠原道大といえばかつては首位打者、本塁打王、打点王、最多安打などのタイトルを獲得したことのある日本を代表するバッターである。しかし2011年からは統一球の影響からなのかそれまでのバッティングをすることができなくなり、怪我などもあって思うような成績が残せず出場機会も減ってきていた。2013年は開幕を2軍でスタートし、一軍に登録されたのは5月18日になってからであった。一軍に登録されてもかつてのような活躍ができるわけでもなく、多くのファンは小笠原の輝きはもう失われてしまったものだと思っていた。

そんな中で迎えた6月5日、セ・パ交流戦の古巣日本ハム戦。同点で迎えた11回裏に代打で出場した小笠原はこのシーズン1号となるサヨナラ3ランホームランを放ったのである。小笠原自身2年ぶりのホームランであった。

当然試合後のヒーローインタビューは小笠原。そしてそのインタビューでアナウンサーに「すごい歓声ですね」と問われ、それに答えた小笠原の第一声が「思い出しました」だったのである。

2年ぶりのホームランで、ファンの大歓声を浴びる自分の姿を思い出したのだろうか。ついに小笠原が復活したと思われたが、その後目立った活躍もできず6月29日には登録抹消され二軍へ落ちていったのであった。どうやら、打ち方を思い出したわけではなかったようである。

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