パパラッチ

読み : パパラッチ

パパラッチは芸能人や著名人を付け回し、プライベートの写真を撮影するカメラマンを意味する。
1997年にフランスのパリでダイアナ元妃が恋人のドディ・アルファイドと共に車でマスコミに追われている最中、トンネルで事故を起こして亡くなった事件をきっかけにパパラッチという言葉が一般的に知られるようになった。
スクープ写真を撮影する民間人を指す「スナパラッチ(snaparazzi)」という造語もある。
→「スナップ写真(Snapshot)」+「パパラッチ(Paparazzi)」

パパラッチの由来・意味

パパラッチは1960年公開のフェデリコ・フェリーニ監督のイタリア映画『甘い生活(原題:La dolce vita)』に登場するパパラッツォ(Paparazzo)という名前のカメラマンが由来となっている。パパラッツォは有名人の私生活を撮影して生計を立てているカメラマンで、単数形の「Paparazzo」を複数形にした「Paparazzi(パパラッチ)」がゴシップカメラマンの俗称として使われることとなった。
※イタリア語では「o」で終わる名詞(男性名詞)の複数形は「o」が「i」になる

「Paparazzi」はイタリアによくある名前で、イタリアの方言では「ヤブ蚊」「うるさくつきまとう虫」を意味する。同映画で有名人につきまとうヤブ蚊のようなカメラマン・パパラッツォから、有名人につきまとって私生活を撮影するカメラマンをパパラッチ(複数形)と呼ぶようになった。カメラマンが一人の場合はパパラッツォ(単数形)と呼ぶこともある。
同映画の脚本家であるエンニオ・フライアーノは、イギリスの小説家ジョージ・ギッシングの小説『イオニア海のほとり(原題:By the Ionian Sea)』(1901年)に登場するホテル経営者コリアラーノ・パパラッツォからカメラマンのパパラッツォの名前をとったと語っている。


主人公のマルチェロはカメラマンのパパラッツォとつるんで有名人のゴシップ記事を書いて生計を立てているライターで、同棲中の彼女がいるにも関わらず大富豪の娘と一夜を共にするなど、マルチェロはモラルを失った上流階級と関わるうちに退廃的な生活に溺れていく。

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