Gのレコンギスタ
読み : ジーノレコンギスタ
『ガンダム Gのレコンギスタ』(略称・Gレコ)は長編ガンダムシリーズでは『∀ガンダム』以来15年となる富野由悠季監督によるガンダムシリーズ。
タイトルは”ガンダム””Gのレコンキスタ”であり、”ガンダムG””のレコンキスタ”ではない。
本作はガンダムエース2010年12月 / ニュータイプ エース Vol.1 2011年 10月号に掲載された富野監督著の8ページ(未完)の短編小説『はじめたいキャピタルGの物語』が基となっている。
宇宙世紀終焉後の未来、リギルド・センチュリー(R.C.)を迎えた新しい時代の話で、宇宙世紀シリーズに登場するモビルスーツ、ミノフスキー粒子などが共通設定として用いられている。
地球と宇宙をつなぐキャピタル・タワーやキャピタル・ガードは原案小説ですでに登場し、モビルスーツには全てバキュームトイレがついており、パイロットスーツのファスナーはお尻を通過して腰まで伸びているなど、これまでにない設定も見られる。
Gのレコンギスタの意味・由来
「G」はガンダムの(Gumdam)の「G」と、ガンダムシリーズ第1作『機動戦士ガンダム』の第1話のタイトルである「ガンダム大地に立つ」のGround(グラウンド)の「G」が由来となっている。
「レコンギスタ」はスペイン語で「再征服、国土回復運動」を意味する「レコンキスタ(Reconquista)」が由来となっており、濁点が入っていないと売れないという理由から、”キ”を”ギ”に変えた「レコンギスタ」という造語を考案。「レコンキスタ」は宗教色の言葉であるため、宗教の概念から離すという意味でも造語に。
富野監督:
タイトルについては、「ガンダム」を冠し「G」にはガンダムも含まれるが「『G』の一番大きな意味は『ガンダム大地に立つ』のGround(グラウンド)の『G』です。
『レコンキスタ』(Reconquista/再征服)からきています。が、極めて日本人的な感覚があり、濁点が入っていないと売れないから――『レコンキスタ』ではなく『レコン”ギ”スタ』にしたわけです
引用:富野由悠季監督の最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』は「子供たちに見せたい物語」
富野監督は「Gレコ」のキーワードとして「脱ガンダム」を挙げており、『ガンダム』世代の大人向けではなく、今の子どもたちに向けた作品であるとインタビューで語っている。
別のインタビューでは、『ガンダムUC(ユニコーン)』は作家がガンダムをいじり回しているだけであったため、『Gレコ』はガンダムの復権、いわば国土回復運動であるとも答えている。今までのガンダムを継承しては実現できない、復権するには全否定か逆征服をしなければいけない、という考えが「レコンギスタ」というタイトルに込められている。
富野監督:
今考えると、『∀ガンダム』は今まですべてのガンダムを総括した作品であって、次にいくようなものではなかった。
そこが嫌だったんです。
『ガンダム』で止まっているような大人は見なくていいんです。
『G-レコ』を見た子どもたちが大人になった時、『ガンダム』に疑問を持ってくれればいい