あすなろ抱き(なろ抱き)

読み : アスナロダキ(ナロダキ)

あすなろ抱きは、恥ずかしいけれど、女の子が一度はやってほしい抱きしめ方であるとかなんとか。(ただしイケメンに限る)と感じたあなたは正しい。好きでもない男子にやられても引くだけだろう。

あすなろ抱き(なろ抱き)は、ドラマ『あすなろ白書』が由来の抱きしめ方

あすなろ抱きとは、女の子を後ろからギュッと抱き寄せることを意味する。略して「なろ抱き」とも呼ばれる。

こんな感じで女の子の後ろから腕で抱え込むように抱き寄せるのが、あすなろ抱きである。あすなろ抱きは壁ドンや肩ずんなど、女の子が男の子にやられるとドキッとするシチュエーションのひとつとされる。

なろ抱き(あすなろ抱き)

あすなろ抱きの「あすなろ」は、柴門ふみのマンガが原作のドラマ『あすなろ白書』(1992〜1993年放送)が由来。

あすなろ白書 / Wikipedia

あすなろ抱きは、元SMAPの木村拓哉演じる取手 治が石田ひかり演じるヒロインの園田 なるみを後ろから抱き寄せるシーンが元ネタとなっている。ドラマ内でキムタクがしたこの抱き方は当時大流行し、タイトルの『あすなろ白書』からとってあすなろ抱きと呼ばれている

※「あすなろ(翌檜)」というひのき科の常緑高木があるが、関係がないようだ。
作中に登場する「あすなろ会」は筒井 道隆演じる掛居が名付け親で、園田 なるみのローマ字表記をアナグラム(文字を入れ替える言葉遊び)すると「ASUNARO」となる。

「SONODA NARUMI」→「ASUNARO MIND」
(正確には「O」がひとつ余ってしまうが)

あすなろ抱きをする際に発した「俺じゃダメか?」も有名になり、キムタクのあすなろ抱きは恋愛ドラマの名シーンとして知られている。放送から20年の時を経て、なろ抱きと略して呼ばれるようになった。

あすなろ抱きのシーン解説

まず2人の関係を説明すると、ヒロインの園田 なるみ(石田ひかり)は 筒井 道隆演じる掛居 保に想いを寄せており、取手 治(キムタク)はそれを知っていながらもなるみに想いを寄せているという状況である。

あすなろ抱きは第2話に登場するシーンで、公園で取手はなすみに「掛居が好きか?」と聞き、なるみは「好き」と答え、でも掛居には彼女がいるから「諦めた」と答え、なるみは明るく振る舞うも涙を流す。その時、取手はなるみを後ろから抱き寄せ「俺じゃダメか?」と告白する。取手はなるみが掛居に想いを寄せていることを知りながら、それでもなるみが好きであることを伝える胸キュンなシーンである。

『あすなろ白書』の主題歌となった藤井フミヤの『TRUE LOVE』はミリオンセラーを記録し大ヒット。『あすなろ白書』の映像と一緒に観ると胸がキュンキュンすることこの上ない。

取手となるみの結末
取手は一途になるみを想い続け、クリスマスイブに結ばれるも、なるみの想いはまだ掛居にあることに気づき、取手は自ら別れを告げるという、なんとも切ない結末を迎える。

《こちらのネタもどうぞ》

マンガ・アニメ・音楽・ネット用語・なんJ語・芸名などの元ネタ、由来、意味、語源を解説しています。

Twitter→@tan_e_tan