テノヒラクルー
読み : テノヒラクルー
テノヒラクルーの意味・元ネタ
テノヒラクルーとは、それまでの自分の主張・意見を曲げ、手のひらを返すように態度を変えることを意味する。手のひらを「くるり」と返すに「クルー」をかけている。2ちゃんねるの掲示板・なんでも実況J板、通称なんJで生まれたなんJ用語のひとつ。なんJの枠を飛び出し、Twitterでも広く使われている。半角でテノヒラクルーと表記されることも多い。
なんJでは酷評していた野球選手が活躍しだした途端、手のひらを返したように褒め称えることは日常茶飯事。逆もまた然り。手のひらを返しすぎたことを表現した「なんJ民の手首はボロボロ」という用語まで使われる。あまりテノヒラクルーを繰り返すと手首がボロボロになってねじ切れてしまう。
サッカーを例に挙げるなら、2010年南アフリカW杯では日本は見事なテノヒラクルーを見せた。
前評判が低く期待されていなかった岡田ジャパンだったが、カメルーン、デンマークを破りベスト16に進出するやいなや、テノヒラクルーという擬音が聞こえてきそうなぐらい見事に手のひらを返し、日本全土がその功績を褒め称えた。優れた結果を褒め称えることは悪いことではないし、結果がすべてのスポーツではもはやテノヒラクルーは当たり前だが、南アフリカW杯後の日本代表への礼賛は日本のスポーツ史に残るテノヒラクルーである。
まだ売れていない若手お笑いコンビに対して「お前らつまんねんんだよ」とか冷遇していたテレビ局の偉い人が、コンビが売れた途端に「今日も最高だったよ〜」とかあからさまにゴマをする行為も典型的なテノヒラクルーである。そういう人に限って過去の冷遇は覚えておらず、「最初に見たときから絶対売れると思ってたよ〜ナハハハ」とか言いいだす(イメージ)