あやまれ!○○にあやまれ!
読み : アヤマレ!◯◯ニアヤマレ!
「あやまれ!○○にあやまれ!」は文字通り、相手に対して謝罪を要求する際に使われる言葉。
AA(アスキーアート)化されているネット用語で、主に以下のAAが使われる。
あやまれ!○○にあやまれ!の元ネタ
「あやまれ!○○にあやまれ!」は、アニメ『カレイドスター』が元ネタ。
主人公の苗木野そらが発したセリフで、2ちゃんねるでAA化されて広まっていた。
元ネタのセリフは「あやまれ!レイラさんにあやまれ!」である。
「あやまれ!レイラさんにあやまれ!」は第31話「情熱の すごい ライバル」に登場するセリフ。
このセリフが発せられるまでの流れを簡単に解説する。
収録話:
第31話「情熱の すごい ライバル」
第32話「氷の上の すごい 対決」
第33話「汗と涙の すごい ロゼッタ」
第31話「情熱の すごい ライバル」 は、主人公のそらが所属するエンタテインメント集団・カレイドステージの脚本家であるミア・ギエムが書いた新作台本「ドラキュラ」のヒロインの座をめぐるお話。
ドラキュラとヒロインがミナ・マリーの禁断の恋に落ちる物語で、ドラキュラ役は天才プレイヤーのレオン・オズワルドが引き受けることに。
ミナ・マリーはそらをイメージして書かれたヒロインだが、そらのライバルであるメイ・ウォンが自分に演じるべきだと割って入ってきた。
レオンはそらとメイに1日の練習する猶予を与え、どちらがうまく演じられるかを勝負することに。
この勝負では作中に登場する「スクリュー回転」という技を成功させることがカギとなり、そらとメイはそれぞれ練習に励む。
しかし、そらは前日に雨が降る中で練習したせいで、勝負当日は熱を出した状態で臨むことになった。
そして対決当日。
先にそらが「スクリュー回転」を披露したが、熱のせいで技を失敗してしまう。
一方、メイは「スクリュー回転」を見事成功させる。
メイがヒロインに選ばれたかと思ったが、レオンはメイのレベルでは満足せず、それを超えるパフォーマンスを実演し、自分とパートナーになりたいなら「俺と同じくらい輝いてみせろ」とプレッシャーをかける。
その様子を見ていたカレイドステージの他のメンバーは、そらは熱があるためやり直しをして欲しいとレオンに訴えかける。
それを聞いたレオンはこう冷たくいい放つ。
レオン:
生ぬるいやつらだ
生ぬるくて反吐が出る
カレイドステージがこんな生ぬるいところだったとはなレイラ・ハミルトンがなぜお前などをパートナーに選んだのかやっと分かった
レイラ・ハミルトンもしょせんそのていどのぬるいプレイヤーだったということだお嬢様根性の抜けないハンパなトップスター
自分にも他人にも厳しくなれない
あげくに、お前のようなやつをパートナーに選んで再起不能か
カレイドステージくらいのぬるま湯が似合っている
本件に関係のないレイラ・ハミルトンまで批判し始め、カレイドステージをボロクソに言うのである。
それを聞いたそらは、「似合ってい…」あたりで食い気味に言い返す。
そら:
なんにも知らないくせに!
なんにも知らないくせに、レイラさんのことをそんな風に言うなんて許せない!
あたしのことを何を言ってもいいけど、レイラさんはそんな人じゃない!あやまれ…あやまれ…レイラさんに…あやまれ…!
自分のせいでレイラがあんな風に言われたことに憤りを感じ、悔しさをにじませながらレオンに「レイラさんに…あやまれ…!」と反発する。
あやまれと言われたレオンは一言も発さず、もちろんあやまることなくその場を立ち去る。
そしてそらは床に崩れ落ち、レイラをバカにされたことを悔しがる。
そら:
悔しい…!わたしのせいでレイラさんがあんな風に言われるなんて…
(わたしがもっと頑張るしかない、誰が見てもレイラさんのパートナーとしてふさわしいと思うように)
そして、そらもメイもレオンに自分をパートナーと認めさせてやると燃えるのであった。
以上が「あやまれ!◯◯にあやまれ!」の元ネタとなるは「あやまれ!レイラさんにあやまれ!」までの流れである。
このセリフを元にしたAAが作られ、ネット上で広く使われることになった。
ただ、AA化されたそらの表情は別のシーンのもので、「レイラさんにあやまれ…!」のセリフと勝手に組み合わせて作られたものである。
AAのそらは涙を流して泣き叫ぶような表情だが、「レイラさんにあやまれ…!」のシーンでのそらは涙を浮かべてはいるものの、心から悔しさをにじませる悲痛な表情をしている。
「あやまれ…!」のセリフも叫ぶというより絞り出すといった感じなので、AAで使われているシーンの表情と異なる。
表情とセリフが別々のシーンからとられたことは池田東陽プロデューサーも言及している。
このAAの作者に(冗談で)「レイラさんにあやまれ!!」と言いつつも、あやまれ口調をラジオやCMで使わせてもらったことに「名無しさん、ぐっどだよ!ぐぅ~っど!!」と褒めている。
このことから、池田プロデューサー公認のAAとなったと言っていいだろう。
余談だが、『カレイドスター』の各話タイトルには「すごい」を真ん中に挟むのがルールとなっている。
第31話を例にすると、「情熱の すごい ライバル」といった感じ。
さらに細かい話になるが、「すごい」の両隣の言葉とはスペースで間を開ける形になっていて、ナレーションでは「情熱の、すごい、ライバル」といったように「すごい」の前後を区切って読まれる。
ま、このことは本ネタとは関係ないが参考までに。
※本ネタは謝ることが俺の仕事様に提供いただきました。