地獄(阪神タイガース)
読み : ジゴク
阪神タイガースを指して用いられる「地獄」
文字通り阪神タイガースのチーム状況が地獄のような状態であることを意味する。
主になんJやTwitterなどネット上で使われている。
「地獄」の元ネタ・意味
阪神タイガースを「地獄」と呼ぶようになったのは、元阪神タイガースで西武ライオンズへと移籍した榎田大樹投手の発言が元ネタ。
榎田は2010年のドラフト1位で阪神に入団。1年目から1軍で登板し主に中継ぎで62試合に登板、33ホールドをあげるなど活躍。オールスターにも出場した。
2年目も同様に中継ぎとして活躍したが、左肘の手術もあり先発転向した3年目以降は目立った活躍はできなかった。
7年目となる2017年は一軍登板が3試合にとどまり、2018年の開幕前の3月に西武ライオンズ岡本洋介とのトレードによって移籍することとなる。
前年はほとんど一軍での登板機会がなかった榎田だが、左腕が不足していた西武は開幕直後から先発要員として榎田を起用。移籍後初登板で初勝利を挙げる。
その後も一軍の先発ローテ投手として活躍し、最終的には11勝をあげライオンズのリーグ優勝に貢献した。
トレード移籍をきっかけとして見事に復活を果たした榎田投手。
その榎田がライオンズが優勝記者会見で発したコメントが以下のようなものだった。
「とても嬉しいですし、正直、去年の今頃の自分のことを考えたら本当にまあ、天国と地獄じゃないですけど、すごい差なんですけど…。本当に、西武に来れて良かったと思います」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00000013-jct-ent
優勝の喜びを語ったコメントだったのだが、この「天国と地獄」という部分がネットでは意図せず波紋を呼ぶことに。
ネット上では「天国=西武ライオンズ」「地獄=阪神タイガース」と榎田が古巣を「地獄」呼ばわりしていると憤慨するファンが相次いだのである。
しかし、榎田が言いたかったのは阪神が地獄だったということではなく、なかなか一軍で活躍することができず二軍暮らしが続いた阪神時代の自分の状態が地獄だったという意味での発言なのは言うまでもない。
本人のTwitterでも阪神での経験があったからこその活躍だと古巣への感謝を綴っている。
優勝しました!
トレードで一年目から優勝に貢献できて嬉しく思う反面、タイガースでこの結果を残せたらと考えてしまいます。
ただ阪神でのいろんな経験があったからこそ、今の結果に繋がったと思います。
残りのシーズン、CS、日本シリーズと頑張りたいと思います。
応援よろしくお願いします。— えのきだだいき (@gorigoraa) 2018年9月30日
榎田が阪神を地獄呼ばわりして馬鹿にしている、と憤慨していたのは一部のファンであり、多くの野球ファンはそんな意図での発言ではないことは理解していた。
しかし、このシーズンは西武ライオンズはリーグ優勝したのに対し、阪神タイガースは17年ぶりのリーグ最下位に沈み、チーム事情はたしかに天国と地獄という状態ではあった。
さらに若手の育成がうまくいっていない上に、シーズン最終盤で続投と見られていた金本監督が急遽辞任し監督が交代するなどといったドタバタを見せており、まさに「地獄」のような状況。
そんな阪神のチーム状態も相まって、ネットでは「阪神=地獄」扱いが定番化していくことに。
特に阪神ファンの中では自虐的な意味を強く込め、自チームに対し何かにつけて「地獄」という言葉が使われている。