サマー・オブ・ラブ(エウレカセブン)
読み : サマー・オブ・ラブ
「サマー・オブ・ラブ」はアニメ『エウレカセブン』の作中に登場する現象名。
十数年前に起こったトラパーの異常発生による大災害のことを指し、主人公・レントンの父・アドロック・サーストンが自らの命と引き替えに「サマー・オブ・ラブ」から人類を守り英雄となった。
塔州連邦軍はセブンスウェルを人為的に発生させるため、ニルヴァーシュ、アミタ・ドライヴ、エウレカ、アドロックによる実験を行ったが失敗。それによって「サマー・オブ・ラブ」が発生。アドロックはアミタ・ドライブの接続を解除することで現象の発生を食い止めたが、スカブコーラルに精神を取り込まれて蒸発してしまった。
デューイが目的とする「サマー・オブ・ラブ」の再来は「セカンド・サマー・オブ・ラブ」と呼ばれている。
サマー・オブ・ラブの由来・意味
「サマー・オブ・ラブ」は1967年の夏にアメリカで起こった社会現象「Summer of Love」を由来としている。
サンフランシスコのヘイト・アシュベリー周辺に10万人以上のヒッピーが集まり文化や政治的な主張をしたヒッピー・ムーブメントで、ニューヨークやロサンゼルスといったアメリカの他州やカナダ・モントリオール、バンクーバー、ヨーロッパにも広がっていった。
自由、愛、平和といった主張から、ドラッグやフリーセックスなどの主張も含むヒッピー・ムーヴメントのひとつ。
セカンド・サマー・オブ・ラブの由来
「セカンド・サマー・オブ・ラブ」は80年代の後半、イギリスで起きたアシッド・ハウスを中心としたダンスミュージック/レイヴ・ムーヴメント「The Second Summer Of Love」が由来となっている。
ドラッグ文化に結びつきが強いレイヴと共通点のあるヒッピー・ムーブメント「サマー・オブ・ラブ」の再来として名づけられた。
87年の夏、スペインのイビザ島でDJのマーシャル・ジェファーソン、フランキー・ナックルズ、ラリー・ハードらがプレイしたシカゴ・ハウスを発祥とし、イビザ島に訪れていたポール・オークンフィールドやダニー・ランプリングらがイギリスに持ち帰りムーヴメントが巻き起こった。
エクスタシーと呼ばれるドラッグが当時流行しており、イビザ島特有の開放感と入り交じって爆発的に広がり、各地でレイヴが開催された。
1980年代後半から起こった「マンチェスター・ムーヴメント」にも影響を与えている。