ちょ、待てよ

読み : チョマテヨ

「ちょ、待てよ」の元ネタになったドラマ

元SMAPのキムタクこと木村拓哉のモノマネをする際の定番フレーズと言えば、言わずと知れた「ちょ、待てよ」。

これはモノマネ芸人のホリが真似をし始めたことで広まったものであるが、ではこのモノマネの元ネタとなったのはどのドラマだったのだろうか。

キムタクが初めて「ちょ、待てよ」と言ったとされているのが1997年にフジテレビ系列で放送された月9ドラマ『ラブジェネレーション』である。

『ラブジェネレーション』第5話「キス、キス、キス」でキムタク演じる哲平と松たか子演じる理子が電話で話すシーン。理子が「さよなら」と言って電話を切ろうとしたところで哲平が言ったのが初めての「ちょ、待てよ」だったとされている。

この『ラブジェネレーション』ではこのシーン以外にも「ちょ、待てよ」が出てくるシーンがある。


『ラブジェネレーション』は平均視聴率30.8%という大ヒットドラマであり、多くの視聴者に「ちょ、待てよ」が届けられたドラマである。

しかし、ホリがこの『ラブジェネレーション』のセリフをマネたのかというと、そういうわけではない。というのも、キムタクはこれ以降に出演したドラマでも毎回と言っていいほど「ちょ、待てよ」を使用している

ラブジェネの翌年1998年の『眠れる森』、2000年の『ビューティフルライフ』、2001年の『HERO』、2003年の『GOOD LUCK!!』でも「ちょ、待てよ」と言っていることが確認されている。

『ラブジェネレーション』の前年1996年に放送されたドラマ『ロングバケーション』では「ちょ、待てよ」ではないが「ちょっと待てよ」というセリフが登場している。

上記のようにキムタクが出演したドラマでことごとく「ちょ、待てよ」と言っていたことから、特定のドラマのセリフというわけではなく、「キムタクあるある」的な感じでホリがモノマネにこのフレーズを取り入れたのだと思われる。

実際に2018年2月にホリが出演した『良かれと思って!』では、セリフを確認してやったわけではなく、なんとなくイメージで言ったらキムタクもそう言っていたと話している。その際に見たのが『ラブジェネレーション』だったという。
参考:芸人・ホリ、木村拓哉のモノマネの秘話明かす

上記のドラマ以降も、キムタク出演のドラマで「ちょ、待てよ」というセリフが出てくるシーンがあるが、その頃にはすでにホリがモノマネを披露しており、それを意識しての台本や演技だったという可能性もある。

また、ドラマのみならず、CMでも「ちょ、待てよ」を連呼しているものがある。


富士通・FMVのCM。これは2000年頃に放送されていたもの。

2013年の『SMAP✕SMAP』ではキムタク自ら「ちょ、待てよ」を用いた演技を披露。

公式でネタグッズになる「ちょ、待てよ」

もはや完全に木村拓哉の持ちネタのようになってしまった「ちょ、待てよ」。本人も事務所も吹っ切れたのか、公式のグッズとしてもこのフレーズが用いられるようになる。

2017年に発売された公式のLINEスタンプ。木村拓哉はもちろんジャニーズ事務所としても初めての発売となったこのスタンプで「ちょ、待てよ!」が収録された。それまでネット上での所属タレントの写真等の掲載はNGとしてきたジャニーズ事務所が、この「ちょ、待てよ!」スタンプのサンプルを配布し、多くのメディアに取り上げられたことでも話題となった。

2018年12月に発売され木村拓哉が主人公を演じたゲームソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』では、ソフトの予約特典となったボイスキーホルダーのセリフの一つとして「ちょ、待てよ」が収録されている。

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