スキャットマン・ジョン(Scatman John)
読み : スキャットマン・ジョン
スキャットマン・ジョン(Scatman John、本名:ジョン・ポール・ラーキン)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のジャズ/ダンスミュージシャン。歌手としては遅咲きで52歳にCDデビューするも、1999年12月3日に57歳の若さでこの世を去った。
【目次】
スキャットマン・ジョンの由来・意味
ジョンは本名だが、スキャットマン(Scatman)はジャズの歌唱法のひとつである「スキャット(Scat)」が由来となっている。「スキャット」は「ダバダバ」「シュビドゥワ」「ドゥビドゥバ」といった意味を持たない音や言葉でメロディーに合わせてアドリブ歌うことを意味し、声自体が楽器となる。
スキャットマン・ジョンの音楽はダンスだが、意味を持たない言葉で歌うジャズのスキャットを取り入れたことからスキャットマンと名付けられた。1stシングルのタイトルを『Scatman』と命名したことに併せ、アーティスト名をスキャットマン・ジョンとした。
吃音症をあえて音楽に取り入れたスキャットマン・ジョンの音楽
スキャットマン・ジョンはもともと、ジャズピアニストであったが、吃音症(きつおんしょう)という言語障害を抱えており吃る(どもる)ことは歌手として欠点となるところだが、逆に高速スキャットにしたことで新しい音楽を生み出した。
スキャットマンは52歳にして、ダンスミュージックでデビュー。容易には真似できない高速スキャットで、音楽は世界に衝撃を与えた。
※吃音は言葉を連続して発してしまったり無音状態が続くこと
『Scatman (Ski-Ba-Bop-Ba-Dop-Bop)』について、ジョン自身はこの曲を聴いた人が「ただ吃っているだけ」と受け止めることを恐れていたが、妻のジョディから「吃ることを曲の中で伝えればいい」とアドバイスを受け、あえてどもっていることを歌詞にしている。誰でも吃ることがあるし、吃りに限らず、誰しもがそれぞれの問題を抱えていることを、スキャットマン・ジョンは本曲を通して伝えたかったのだろう。