グリザイアの果実
読み : グリザイアノカジツ
『グリザイアの果実』はアダルトゲームソフトメーカー・フロントウイング制作によるアダルトゲーム。
PC版発売前からテレビアニメ化が企画されており、PC版は2011年2月に発売され、その後続編の『グリザイアの迷宮』が2012年2月に、完結編の『グリザイアの楽園』が2013年5月発売され、テレビアニメ版が2014年10月より放送開始となった。
テレビアニメ版のキャッチコピーは「世界に刃向かう、6つの果実」。アダルトゲームが対象の萌えゲーアワードにて、2011年度に金賞を受賞。前半のコミカルなキャラ萌え展開、後半は重くシリアスな物語となる作品で、シナリオ、キャラクターの作りこみが評価されている。
キャラクターデザイン、および原画は『化物語』をはじめとする『〈物語〉シリーズ』のキャラクターデザインを手がける渡辺明夫氏が担当。
グリザイアの果実とは?意味
『グリザイアの果実』の「グリザイア」はモノトーンで描く絵画の手法「グリザイユ(Grisaille)」に由来し、末尾の”ユ”を”ア”に変化させた言葉。「グリザイユ」はフランス語で「灰色」という意味であるため、『グリザイアの果実』は「灰色の果実」という意味がある。
本作に登場するヒロインたちはそれぞれ暗い過去を秘めており、「灰色」にはヒロインたちの状況・心境が含まれている。「グリザイユ」がフランス語であるため、『グリザイアの果実』のタイトルの下にはフランス語で『LE FRUIT DE LA GRISAIA』と表記されている。
フロントエンドの代表、および同作のプロデューサーである山川竜一郎氏はインタビューで以下のように回答している。
山川竜一郎氏:絵画の画法でモノトーンで書く手法を「グリザイユ」というのですが、これを少し、いじって『グリザイアの果実』つまり「灰色の果実」という意味が込められています。
これは、ヒロインたちの状況や心境を表しています。この他のタイトル案としましては『グレースケール』『ワールドエンド』『創世のタナトス』などがありました。