上上下下左右左右BA
読み : ウエウエシタシタヒダリミギヒダリミギビーエー
「上上下下左右左右BA」は日本で最も知られている裏技コマンド。通称『コナミコマンド』
テレビゲームにおける裏技の代名詞的な存在でもあり、マンガやアニメなどでパロディとして用いられることも多い。
2013年春に公開されたゲームを題材としたディズニー映画『シュガー・ラッシュ』でもこのコマンドを用いるシーンが登場する。
上上下下左右左右BAの元ネタ・起源
「上上下下左右左右BA」というコマンドが最初に登場したのは、ファミコン用シューティングゲーム『グラディウス』であった。通常このゲームでは敵を倒すなどしてパワーアップアイテムを入手することで武器やオプション、バリア等を追加していくわけえだが、ゲーム中にポーズをかけてこの『上上下下左右左右BA』を入力することでそれらをまとめて獲得したフル装備状態に一瞬でなることができる。
グラディウスはファミコン版以前にアーケードゲームとしてリリースされており、それを移植したものだったのだが、移植の際に難易度が高かったためデバッグ(プログラムのミスなどを発見するための確認作業)用にこのコマンドを組み込んでいたのであった。本来ならデバッグ用のプログラムは発売前に削除するのだが、当時「裏技」が流行っていたこともあってあえてこのコマンドを残したまま発売したのだという。その狙いは見事当たり、多くの人に知られる裏技コマンドとなったのである。
「上上下下左右左右BA」というコマンドについては当時のメンバーが覚えやすいコマンドということでこうなったという。このコマンドはその後のグラディウスシリーズでも同じようにプログラムに組み込まれた他、その他のコナミのゲームソフトでもパワーアップや隠し要素を出すためのコマンドとして使われたことから「コナミコマンド」と呼ばれるようになる。
ハードがスーパーファミコンへと移った際には「左右」の部分を「LR」に変えたり、任天堂以外の「AB」がないような機種、例えばプレイステーションの場合などは「×◯」などで代用されることもある。さらに携帯電話でのゲームの場合は「上上下下左右左右573(コナミ)」となっていることも。
スーパーファミコン版の『グラディウスⅢ』ではすでに有名だったコナミコマンド『上上下下左右左右BA』を入力するプレイヤーが多いと見越してか、そのまま入力すると自機が自爆するようになっていた。代わりに『上上下下LRLRBA』と入力するとパワーアップすることができた。
Twitterのコナミコマンド
TwitterのWeb版でコナミコマンドを入力すると、Twitterの青い鳥が一回転するという裏技が発見された。
Firefoxでは一回転した後に高速に逆回転、Google Chromeでは何度かコマンドを繰り返すと同じように一回転後に高速逆回転する。
きっかけは、とあるユーザーがTwitterのJavascriptのソースの中に「konami_watcher」という文字列と「38,38,40,40,37,39,37,39,66,65」という数字を発見したことによる。「38,38,40,40,37,39,37,39,66,65」はブラウザのキーコードで、キーボードの「↑↑↓↓←→←→BA」に該当する。
TwitterのJSのソース見るとkonami_watcherとかいうのがあるな・・・。38,38,40,40,37,39,37,39,66,65 って、上上下下左右左右BA?何に使われてるんだろう・・・。
— のすけ (@konosuke) 2014, 6月 22
Twitter公式webのタイムラインで、矢印キーで「上上下下左右左右」、キーボードで「BA」を入れたら一番上にいる青い鳥マークが一回転した。 https://t.co/DO1mF9Hih0
— ねすち (@NESS1943) 2014, 6月 22