流し斬りが完全にはいったのに…
読み : ナガシギリガカンゼンニハイッタノニ
「流し斬りが完全にはいったのに…」は自信のある技が決まったのに全然効いていない絶望感を表すフレーズ。
「◯◯が完全にはいったのに…」など改変して用いることができる。
流し斬りが完全にはいったのに…の元ネタ
このフレーズはゲームソフト『ロマンシング・サガ2』の登場人物・ヴィクトールが死に際に残したセリフが元ネタとなっている。
ゲームを始めるとプレイヤーであるジェラールは父である皇帝レオンに連れられてモンスターの討伐に向かう。無事モンスターを討伐して都へと戻るのであるが、皇帝が戻るとそこには長男であるヴィクトールが倒れていた。
ヴィクトールは七英雄の一人であるクジンシーによって襲われた都を守るため一人で立ち向かったのであが、あえなく殺されてしまったのである。レオンとジェラールが戻った時にはまだヴィクトールには息があったが、なにがあったのだと問う父の声に「…父上… 流し斬りが 完全にはいったのに…」と言い残して息絶えてしまうのであった。
この言葉の後戦闘の回想シーンが入る。ヴィクトールは最初に「巻き打ち」という技で攻撃するも通用せず、「ならば、これでどうだ!」と「流し斬り」という技で攻撃。一発ではダメだったので「今一度」と再度流し斬りで攻撃するもクジンシーを倒すことができず、「ソウルスティール」という技をくらい一撃で敗れてしまうのであった。
まだゲーム開始して間がない時点でのイベントであるため、プレイヤーにとっては「流し斬り」はまだ見ぬ技であり、それが通用しないクジンシーの絶望的な強さを表現するインパクトのあるセリフである。しかしゲームを進めると正直「流し斬り」はそれほど強い技でもないため、それが完全に入ったところで…と多くのプレイヤーが感じ、ネタ的なセリフとして扱われている。