パラレルキャリア
読み : パラレルキャリア
パラレルキャリアとは、本業以外の仕事に取り組んだり、社会活動に参加したり、本業の傍らで取り組む活動を意味する。「Parallel(パラレル)」は「平行の」という意味で、意訳すると「平行して築く経歴」という意味になる。副業は副収入を得ることが目的だが、パラレルキャリアは仕事に限らずボランティアやNPOの参加などの活動も含まれるため、副業とは異なる。本業以外の仕事、社会活動に参加することで、スキル向上や見聞を広める目的が含まれる。
パラレルキャリアは経営学者のピーター・ドラッカーが提唱した考えで、『明日を支配するもの』などの著書で提唱している。報酬だけを目的とせず、第2の人生を築くための活動がパラレルキャリアの考えである。
ドラッカーはパラレルキャリアを行うには「タイムマネジメント(時間の管理)」が重要であると説いており、本業以外の時間をどう使うかがパラレルキャリアの肝要となる。時間という希少な資源を上手に使うには、「タイムマネジメント」が必要。
終身雇用が崩壊した今、一つの組織に帰属して仕事をするのではなく、自分自身でキャリアを築きたいと考える人が増えている。パラレルキャリアで得た経験・知識、スキルを本業に活かす人も多いため、会社が従業員のパラレルキャリアを推奨するメリットもある。