エンパワーメント
読み : エンパワーメント / Empowerment
エンパワーメント(Empowerment)とは、「権限委譲」という意味の英単語である。
会社や組織において、構成員の一人ひとりが自らが置かれている状況を自覚し、状況を打開したり変革したりするための力を付けること、またはそれを援助することを意味する。
権限を委譲することによって自主性を促し、その人が本来持っている力を引き出すことをエンパワーメントと呼ぶ。
エンパワーメントにはもうひとつの意味がある。
勇気づけたり希望を与えることにより、人が本来持っている潜在的な力を引き出したり、生きる活力を与えたりすることをエンパワーメントと呼ぶ。
たとえば医療や福祉の現場では、生きる力を湧き出させるように援助したり、自分自身で健康を守るという意識を促すといったアプローチをエンパワーメントと呼んでいる。
生きる力を湧き出させることから、日本語では「湧活(ゆうかつ)」とも言われる。
ビジネスにおいては、従業員に権限を与える、または具体的な解決策を与えるのではなく支援に留めて自主性や自律性を促し、従業員に自ら問題や解決策を発見する力を身につけさせることで組織の活性化を目指す取り組みをエンパワーメントと呼ぶ。
「権限委譲」という言葉が示すように従業員に権限を与え、それによって自主性や責任感が生まれ、成長する。従業員ひとりひとりの成長は企業としての成長につながるため、エンパワーメントを
上司が部下に権限を与えて自主性を促すようにすることをエンパワーメント・リーダーシップと呼ぶ。
1つ目の意味は「権限委譲」、2つ目の意味は「人の潜在能力を引き出す」だが、両方とも人が持っている力を引き出すために支援し、自主性を促すという共通の考えがある。
ビジネスにおいては従業員の成長を促すための権限委譲や支援、医療や福祉においては生きる活力を湧き出させるためのアプローチをエンパワーメントと呼ぶ。