クラッシャー上司
読み : クラッシャージョウシ
クラッシャー上司とは、部下を精神的に追い詰めて潰してしまう上司を意味する。
「クラッシャー(Crusher)」は「破壊するもの」という意味で、別名・部下クラッシャーとも呼ばれる。
本来、上司は部下を育てる立場であるが、クラッシャー上司はその日の気分で部下を叱責したり、ミスを執拗に責めたてたり、出世の道具にしたりと、部下にとっては悪魔のような存在である。
クラッシャー上司に追い詰められた部下は精神的に参ってしまい、場合によっては休職や退職まで追い込まれる。
クラッシャー上司は暴力をふるうわけではなく、過度に仕事を与えたり休憩を与えなかったりすることで精神的に追い詰めていく。
パワーハラスメントを行う典型的な例でパワハラ上司であるとも言えるが、”部下を潰す”という点ではパワハラ上司よりも厄介である。
クラッシャー上司は悪意を持って部下を追いつめるタイプ、悪意はないが結果的に部下を追い詰めてしまっているタイプに分かれる。
悪意があるのは言わずもがな厄介だが、悪意がないクラッシャー上司もタチが悪い。
部下を潰してやろうという悪意はないものの、他者の気持ちに鈍感で精神的に未熟であることが原因のひとつとして考えられる。
クラッシャー上司は手加減を知らないことが多く、無理難題をふっかけられた部下は精神的に追い込まれていく。
厳しい縦社会の中では部下は上司の命令は絶対で、理不尽な命令にも従わざるを得ないという構造がクラッシャー上司を生み出す一因となっている。
ブラック企業でなくともクラッシャー上司に遭遇するため油断してはならない。