オーソライズ

読み :  オーソライズ / Authorize

オーソライズ(Authorize)とは、「許可する」「公認する」「権限を与える」という意味の英単語である。オーソライズは他動詞であるため、単語自体に「〜する」という意味が含まれているが、カタカナ英語では「オーソライズする」というように、名詞のように使われる。

名詞形は「オーソリゼーション(Authorization)」=「許可」「公認」「権限を与えること」。
※「Authorization」の本来の読みは「オーソリゼーション」だが、日本語読みで「オーソライゼーション」と表記されることが多い。

ビジネスにおいては、「(相手に)許可をもらう」「(相手の)理解が得られる」「(相手に)話を通す」という意味で使われる。
たとえば「この案件、部長のオーソライズもらってるの?」というように使う。この場合は「部長に許可をもらっているのか?」という意味で解釈する。

IT(セキュリティ)の分野においては、ユーザーやグループのアクセスを許可する機能をオーソライズと呼ぶ。
ソフトウェアをコンピューターにインストールする際に、シリアルナンバーなどを入力を求めて正規利用者であることを確認する機能「アクティベート(アクティベーション)」と同義で使われる。
認証が完了していると、「オーソライズ済みです」といった表記がされることがある。
この場合はすでにユーザーやアクセス権が「許可済み」という意味で解釈する。

医療の分野においては、先発医薬品メーカーから許可を受けて後発メーカーが販売するジェネリック医薬品を「オーソライズド・ジェネリック(Authorized Generic / 略記:AG)」と呼ぶ。
ジェネリック医薬品は先発医薬品の特許が切れた後に販売する医薬品で、低価格で販売されるが成分は先発医薬品と変わらない。
オーソライズド・ジェネリックは特許が切れる前に先発医薬品メーカーから許可を得て販売できるため、特許が切れてから販売が可能となるジェネリック医薬品よりも先駆けて販売される。

先発医薬品メーカーにとっては売り上げが減少するリスクがあるが、ロイヤリティなどの対価が得られるというメリットがある。
患者にとっては、先発医薬品メーカーと同じ成分でありながら低価格で購入できるというメリット、先発医薬品メーカーに許可をとって販売しているため安心できるというメリットがあることから、日本でも定着し始めている。




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