オンプレミス

読み :  オンプレミス

オンプレミスとは、自社で用意した設備でサーバやソフトウェアなどの情報システムを運用すること=自社運用を意味する。オンプレミス自体は新しい形態ではないが、クラウドコンピューティングやSaaS(サース:必要な機能だけ利用できる形態)など外部に設置された環境を利用する形態が増えてきたため、これらのサービスと対比する言葉として、自社運用を指すオンプレミスという言葉が使われるようになった。

オンプレミスの英語のスペルは「On-premises」で、「構内で」「店内で」という意味である。「premises」は複数形で「建物」や「構内」といった意味になり、単数形の「premise」は「前提」「根拠」という意味になる。

オンプレミスとクラウドコンピューティングのメリット・デメリット比較

オンプレミスのメリット
・データを外部に持ち出す必要がなく、自社内のネットワーク環境下で管理できるためセキュリティリスクが低い
・自自由にカスタマイズができる
・既存システムとの連携がしやすい

オンプレミスのデメリット
・導入にコストと時間がかかる
・インフラ調達に数週間から数ヶ月かかる
・ランニングコストがかかる
・ソフトウェアアップデート、機器メンテナンス、サーバのスペックアップにコストと時間がかかる

クラウドコンピューティングのメリット
・初期費用が安く抑えられる
・アカウントを登録すればすぐに使えるため、インフラ調達に時間がかからない
・サーバの設置場所が不要
・プランや利用環境によってはランニングコストを安く抑えられる
・ソフトウェアアップデートやサーバのランクアップの手間と時間がかからない

クラウドコンピューティングのデメリット
・ネットワークを通して通信するためセキュリティリスクが伴う
(プライベートネットワーク環境などでセキュリティリスクを下げることはできる)
・オンプレミスと比べてカスタマイズ性が低い
・他のソフトウェアとの連携、統合は基本的にできない




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