OS X Yosemite
読み : オーエステン・ヨセミテ
OS X MavericksはApple社のMac(Macintosh)用のOS(v10.10)。2014年6月2日に開催されたAppleの開発者向けイベント・WWDC2014(Worldwide Developers Conference)にて発表された。
OS Xのコードネームにはネコ科の名前が採用されていたが、前バージョンであるOS X Mavericksからネコ科シリーズが終了。OS X YosemiteはOS X Mavericksと同様に無料でアップデートが可能となる。
OS Xはバージョン10であるため、読み方は「オーエスエックス」ではなく「オーエステン」である。
OS X Yosemiteの由来・意味
OS X Yosemite(ヨセミテ)は、アメリカ・カリフォルニア州のシエラネバダ山脈の西山麓にあるヨセミテ国立公園が由来になっている。1984年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されており、観光客のほとんどがヨセミテ渓谷を目的に訪れる。ヨセミテ渓谷にある花崗岩の絶壁エル・キャピタンやハーフドームはロッククライミングのメッカとして知られる。
前バージョンのOS X Mavericksは大波が来ることで有名な北カリフォルニアのマーヴェリックスが由来となっており、次期OSのOS X Yosemiteもカリフォルニア州の地名が由来となっているため、OS Xのコードネームはネコ科シリーズからカリフォルアの地名シリーズにシフトされた。
AppleはすでにRedwood、Mammoth、California、Big Sur、Pacificなどカリフォルニアにちなんだ地名の登録商標を取得しているため、OS X Yosemiteの次期バージョンもカリフォルニア由来のコードネームになると考えられる。
OS X Yosemiteの主な特徴
●デザイン
OS X YosemiteはiOS7に近いフラットデザインが採用され、iOSとのスムーズに連動する設計によりiOSデバイスとの連携が強化されている。そのひとつの例として、2台のMac間でファイルをワイヤレスで共有できるAir DropがMacとiOS間(OS X YosemiteとiOS8間)で利用可能となる。
●Spotlight検索
Spotlight検索ではメニューバーからの呼び出しから単独のウインドウで表示されるよう仕様が変更されており、デスクトップ検索だけでなく、WikipediaやMapsといったウェブ上の情報も検索できるようになる。
●iCloud Drive
WWDC2014ではiCloudをアップグレードしたクラウドサービス・iCloud Driveが発表され、OS X Yosemiteから提供されることとなった。iCloud DriveはDropboxのようなファイルの保存・共有が可能でiCloud上にファイルが保存される。
MacだけでなくiOSデバイスでも利用が可能で、さらにWindowsからもiCloud上のファイルにアクセスすることが可能になっている。
●Mail Drop
メール機能ではMail Dropが新しく加わり、添付ファイルをクラウド上に保存することで、最大5GBまでの大きなサイズの画像、動画、ファイルの送信が可能になる。Mail DropはWindowsがメールクライアントでも受信することができる。