リリィ、さよなら。

読み : リリィ、サヨナラ

リリィ、さよなら。の由来は夏目漱石の短編小説「夢十夜」

リリィ、さよなら。というアーティスト名の由来は3つある

リリィ、さよなら。

1つめの由来は、夏目漱石の短編小説「夢十夜」。この小説は、10の不思議な夢を綴った作品で、リリィ、さよなら。の由来となっているのは「第一夜」の物語

「第一夜」は、「死んだ恋人の女が100年後に百合の花になって会いに来る」という物語である。この作品に感銘を受け、「自分も“歌”という短い時間の世界で「夢十夜」のように人々に感動や共感を届けたい」という想いから、百合=リリィ、さよなら。というアーティスト名を名乗ることにしたそうだ。

参照:【インタビュー】リリィ、さよなら。、軽やかで切なく、いろんなかたちの“好き”を肯定できるセルフタイトル・アルバム

2つめの由来は、「好きだった子の名前からとった」というもの。その子の名前は明かされていないが、百合という名前だったのだろうか。

3つめの由来は、「好きだった子に振られた思い出の地が百合ヶ丘であった」というもの。百合ヶ丘は、神奈川県川崎市麻生区にある地名で、由来となっているのは小田急電鉄小田原線の百合ヶ丘駅

参照:リリィ、さよなら / インタビューズ・オン!

このように、リリィ、さよなら。の由来は複数あるわけだが、本人いわく、夏目漱石の「夢十夜」の説が濃厚とのこと。

リリィ、さよなら。の由来となった「夢十夜」は、1908年(明治41年)に発表された作品。各挿話の「こんな夢を見た。」という書き出しが有名。時代は、神代・現代・未来と、幅広い。

「第一夜」は、死んだ恋人の墓の前で100年待ち、百合の花になった恋人と再会する不思議な話。非常に短い話で、青空文庫で無料で読める。

夏目漱石 夢十夜 / 青空文庫

リリィ、さよなら / バイオグラフィー

リリィ、さよなら。(@lily_sayonara)は、熊本出身のアーティスト・ヒロキのソロプロジェクト。作詞。作曲家のヒロキが2013年より始めたプロジェクトで、同年11月にシングル「約束」をデジタルで配信。

「約束」はYouTubeで42万回再生されている。MVは、現役女子高生イラストレーター・クロカミ凍弥とコラボして作られた。
約束 – リリィ、さよなら。 / YouTube

2015年2月にアーティスト名を冠したファーストミニアルバム「リリィ、さよなら。」をリリース。
リリィ、さよなら。 / Amazon

「約束」にみられるような、私小説のような詞の世界観が共感を呼び、女子高生を中心に人気を集めている。

テレビ朝日の音楽番組「musicるTV」(2014年7月~10月放送)内の企画「音楽作家塾」にヒロキ名義で出演した際、EBiDANの選抜ユニット・超特急に「EBiDAY EBiNAI」を提供。本曲はシングルとしてリリースされた。
超特急 – EBiDAY EBiNAI / YouTube

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