Merry Andrew
読み : メリー・アンドリュー
『Merry Andrew』は安藤裕子の4枚目のアルバム(2006年発表)。
月桂冠『定番酒つき』のCMに本アルバム収録曲「のうぜんかつら(リプライズ)」が起用され、
安藤裕子が広く知られるきっかけとなった。
【目次】
『Merry Andrew』の由来・意味
『Merry Andrew』は英語で「道化者」を意味する言葉。
安藤裕子は自分自身のことを”ピエロっぽい”と考えていることから、
『Merry Andrew』というタイトルを付けたそう。
タイトルの意味は、「道化者」とかそういう意味なんです。
私は常々自分のことをピエロっぽいなと。
人と真正面で感情をぶつけあったりして生きていくのが得意じゃないし、
基本ごまかしてお調子者でいる方が楽だったから。
でも、そうやって人との距離を置いてたら、どこか寂しさもあって。
だから、笑いものなんだけど、涙マークがついてるピエロのイメージ。
私、自分の作品に”Uchary Andrew”って記名するんですけど、
”Andrew”って単語をたまたま調べていたら、「道化者」って意味のものが出てきて。
まさしく私のことじゃんって。
『ニラカイナリィリヒ』の意味
1曲目の『ニラカイナリィリヒ』は安藤裕子が考えた造語。
語感の良さから生まれた言葉で意味はないそう。
沖縄の言葉で「理想郷」を意味する「ニライカナイ」に似ているが、
『ニラカイナリィリヒ』という言葉を造った後で知ったそう。
『のうぜんかつら』の由来・意味
『のうぜんかつら』は『凌霄花(ノウゼンカヅラ)』という夏にオレンジ色の花を咲かせる花の名前。
この曲は安藤裕子の祖父が亡くなった時に祖母が祖父に宛てて書いた散文詩が元になっている。祖父を想う祖母の気持ちをオレンジ色の『凌霄花』に込めて作った曲。
これは、祖母の散文詩をもとにつくった曲なんです。先に逝った祖父を想って綴られた詩。
花の咲く道をいつまでも二人で歩いたのよと謡う彼女に憧れて、
私も誰かと添い遂げられたら良かったのにと認めたものです。
※『のうぜんかつら(リプライズ)』の(リプライズ)は「繰り返し」という意味で、
同じ曲が同じアルバムに入っていることを意味する。
月桂冠『定番酒つき』のCMには『のうぜんかつら』のデモバージョンが採用され、
『のうぜんかつら(リプライズ)』としてアルバムに収録。
『ポンキ』
『ポンキ』は仮タイトルでつけたまま曲名に採用。
意味は・・・おそらくない。
『み空』の由来・意味
『み空』は『美空』のことで、
金延幸子の『み空』という曲名/アルバム名が元ネタになっている。
字面のフォルムの美しさから『み空』と命名。
【引用元】
→HMV「安藤裕子インタビュー」
【参考】
→Excite Music「安藤裕子インタビュー」