ああ…それにしても金が欲しいっ…!!

読み : アアソレニシテモカネガホシイ

ああ…それにしても金が欲しいっ…!!の元ネタ

「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」というフレーズは、その言葉通り、とにかくお金が欲しい時に使われる。

このフレーズはマンガ『賭博破戒録カイジ』が元ネタ。
『賭博破戒録カイジ』の第1話「行方」の一番最初のページで、真っ黒の背景にこの言葉のみが書かれている。

ああそれにしても金が欲しい

ストーリーとしては、『賭博黙示録カイジ』のラストでカイジが兵藤会長に敗れて終わり、それに続く新シリーズとしてこの『賭博破戒録カイジ』が始まった。「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」の次のページから兵藤会長の「わしは持っておる…!金をっ…!」という演説のシーンが始まるというところ。

誰の言葉なのか

『賭博黙示録カイジ』では第1話の最初は「未来は僕らの手の中」、『賭博堕天録カイジ』では「空虚…!」で始まっており、その後はナレーションがこれらの言葉を説明するように続いている。しかし、この「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」はそれらとは違い、誰かの叫びのように見える。

次のページから始まる演説で兵藤は、「100億はくだらぬ預金を持っておる」としながらも、「足らんわ」「もっともっと欲しいんじゃ」「人間の欲望はつまるところ金につきる」と熱く語っている。

この会長の金への執着心がまさに「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」という言葉と合致していることから、これは兵藤会長の心の叫び、あるいは演説の最初の一言だったかのようにも取れる。しかし兵藤がこのような口調で話すというのは少し違和感がある。

一方、主人公であるカイジはこの時、兵藤との賭けに敗れ1000万円の借金を背負った状態。そこからギャンブルでまた取り返そうと画策する。となると、これはカイジの言葉のようにも思える。

しかし、もっと深く考えてみればこの言葉は、およそこの世界のほとんどの人が心の中に持っているものではないだろうか。そして、このマンガに登場する多くの人達も同じ思いを抱えており、「金」が様々なドラマを生み出していく。もちろん、その中心にいるカイジも例外ではない。「ああ…それにしても金が欲しいっ…!!」という言葉は、このマンガ全体のテーマとなるような言葉なのではないだろうか。

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