ぼくにはとてもできない
読み : ボクニハトテモデキナイ
「ぼくにはとてもできない」とは、自分にはできないことをしている他人を賞賛する言葉。
揶揄の意味を込めて使われることもある。
ぼくにはとてもできないの元ネタ
「ぼくにはとてもできない」の元ネタは、衛藤ヒロユキのマンガ『魔法陣グルグル』の主人公・ニケのセリフ。
このセリフは第12巻「第103章 ウニョラーの恐怖」に登場する。
このセリフまでの流れを簡単に説明すると、なんやかんやでニケとククリは世界中の植物の命を司る花の国の王女に会いに行くことになった。しかし、花の国の入り口で花の精霊にこう言われる。「花の王女さまは”心の美しくないかた” “攻撃意思のあるかた” “見苦しいかた”にはお会いにならない」と。
ニケとククリ一行は攻撃意思と見苦しさが全面に出ていたため、花の精霊に認められなかったが、ニケは心の美しさを主張したところ、王女さまへのメッセージを書いてニケの心の美しさが判断されることとなった。そのメッセージというのがこちら。
花の王女さまへ ニケ
王女さまはすごいなあ
王女さまは花の王女だ
ぼくにはとてもできない王女さまは世界中の植物をつかさどっている
ぼくにはとてもできない
おわり
これを読んだ花の精霊たちは、「なんて心に響かない文章」「ムリヤリ書かされた読書感想文のよう」だと評し、不合格をつきつけた。
わずか5行の中に「ぼくにはとてもできない」が2度も登場する。花の精霊たちが読書感想文だと感じたのも無理はない。
この「ぼくにはとてもできない」はグルグルの名言ならぬ迷言のひとつとされ、連載が終了してから10年以上経った今でもネットでは使われ続けている。