ちぃ、覚えた
読み : チィ、オボエタ
「ちぃ、覚えた」は、何か新しいことなどを覚えた時に発する言葉。後述するが「ちぃ」は名前であり、ベジータがよく発する「チッ」のような舌打ちの擬音ではない。
「ちぃ、覚えた」は、ネット上で使われ、自分が「ちぃ」に関係する名前でなくとも「ちぃ、覚えた」として使う。言わば「ちぃ」は自分を指している。
ちぃ、覚えたの元ネタ・意味
「ちぃ、覚えた」は、CLAMPのマンガ『ちょびっツ』に登場する少女型パソコン・ちぃのセリフが元ネタ。この世界ではパソコンは人間そっくりに作られている。
「ちぃ、覚えた」の元ネタを解説する前にちぃについて説明すると、ちぃは主人公の本須和 秀樹がバイトからの帰り道、ゴミ捨て場に少女型のパソコンが捨てられているのを見つけ、拾われたパソコンである。起動すると少女型パソコンは第一声で「ちぃ」と発し、何を尋ねても「ちぃ」としか言わないため、秀樹はそのパソコンを「ちぃ」と名付けた。
※本ネタとは関係ないが、ちぃの電源はなぜか股間にある。これには理由があるが、ネタバレになるので気になる方は最後まで読んでいただきたい。タイトルの『ちょびっツ』の意味も最後まで読めば分かる。
ちぃはパソコンの本体であるため別途ディスプレイが必要で、秀樹はテレビ画面に接続してみるも中身は何もないことがわかった。ちぃは高スペックだがプロテクトがかけられており、もしかしたら伝説のパソコン「chobits」かもしれない、というのが本作の話の筋。
ここから「ちぃ、覚えた」の元ネタの解説。
秀樹が拾ってきた時、ちぃにはデータがなかったため「ちぃ」しか言えなかったが、学習機能は働いているため、ちぃは秀樹から教えてもらったりバイト先で色々なことを覚えてたりしていく。
マンガでは「ちぃ、覚えた」と初めて発したのはバイト先のケーキ屋で、この人が店長であるということを覚える時に発した(第3巻)。
「ちぃ、覚えた」はネットでよく使われているが、作中でちぃが「ちぃ、覚えた」と発するのはこの時と、誘拐された先にいたモバイルサイズのパソコン・琴子の名前を覚えた時(第4巻)の2回だけである(数え間違えでなければ)。
追記:18/11/27
FGOで「ちぃ、覚えた」が使われるも修正
スマホゲーム『FGO』にて、ストーリー「伝承地底世界:アガルタ」の16節「アガルタの女」に登場するキャスターのセリフに「ちい覚えた」が使われていたが、修正されて「よし覚えた」に書き換えられた。
※元ネタは小文字で「ちぃ」と書くが、FGOでは大文字で「ちい」と表記されていた
「ちぃ、覚えた」の元ネタを知っていれば「おっ」と思うかもしれないが、知らない人からすれば「ちぃ」と唐突に言われても「???」である。「ちい覚えた」の部分は不評だったのか、いつのまにか修正されたようだ。
『FGO』で同ストーリーが公開されたのは2017年で、「ちぃ、覚えた」は2000年頃に流行った元ネタであるため、知らない人が多くても仕方がない。そもそもネット用語として流行したので、ネット民以外やマンガを読んだ人以外は知らなくて当然である。
1.5部にあたる本ストーリーは、全体構成・シナリオ・総監督を務める奈須きのこによるものではなく、他のライターが書いているようだ。奈須氏いわく、1.5部は各ライターに自由に書いてもらったとのことで、担当したライターの趣向で「ちい覚えた」をセリフに盛り込んだと思われる。
修正前
修正後