牛丼を2倍楽しむ法
読み : ギュウドンヲニバイタノシムホウ
牛丼を2倍楽しむ法とは
「牛丼を2倍楽しむ法」は、主になんJなどで見られる『牛丼を2倍楽しむ法』が描かれた漫画のこと。
まず、牛丼屋でビールと牛丼を注文。ご飯は食べずに牛丼の具をつまみにしながらビールを飲む。
具が無くなりご飯だけになったら、その上にショウガをたっぷりと乗せ、熱いお茶をかけて「しょーが茶漬け」にして食べる。
ここまでが「牛丼を2倍楽しむ法」。
さらにその後、牛丼を持ち帰りして一晩冷蔵庫へ。翌日フライパンで牛丼を炒め「牛丼焼きめし」にして食べる。こーして2日がかりで牛丼を堪能する。
牛丼を2倍楽しむ法の元ネタ・漫画
これは1986年から1989年まで『モーニング』に連載されていた前川つかさ作の「大東京ビンボー生活マニュアル」という漫画作品。そして牛丼を食べる回は、単行本1巻に収録されている第13話『牛丼に満足!』という回である。
2015年頃からこの漫画の画像がなんJやVIPなど2ちゃんねるで頻繁に貼られるようになり、30年以上前の作品にも関わらず多くのユーザーに知られる存在となっていく。
グルメ漫画のスレでもこの回の画像が貼られることが多いが、この作品は食べてばかりではないのでグルメ漫画ではない。
なぜ「牛丼ガイジ」と呼ばれるのか
この漫画の主人公である「コースケ」は、なんJなどでは「牛丼ガイジ」と呼ばれている。牛丼を上記のような食べ方をすることからそう呼ばれるようになったわけだが、そこにはいくつかの理由があると考えられる。
食べ方が気持ち悪い
まず、このわずか4ページの「牛丼に満足!」の回の内容について、その牛丼の食べ方が気持ち悪いという声が多い。
牛丼の具をつまみにビールを飲むあたりや、ショウガを大量に乗せて茶漬けにするあたりが「貧乏くさい」と言われている。家でやるなら良いけど店でやるなという意見も多い。
ただ、この作品自体が「ビンボー生活マニュアル」であり、貧乏な主人公がいかにしてお金をかけず生活を楽しむかを描いているわけなので、「貧乏くさい」のは当然といえば当然なのかもしれない。
最後のフライパンで牛丼を炒めるシーンの「ジャッジャッ」という擬音とこの時の評定がなんだかムカつくという声もあり、牛丼関連のスレなどではこの「ジャッジャッ」だけで作品そのものを想起させるという、この作品の代名詞のような言葉にもなっている。
主人公の言動に難がある
牛丼の食べ方だけでなく、この作品の主人公そのものを嫌うという人も少なくない。
主人公のコースケは貧乏なフリーターなのだが、周囲の人間からは人徳があり人気者というように描かれている。しかし、漫画を読んいるととても人徳があるとは思えない描写が多々見られる。
作中では隣の部屋に住んでいる学生さんが度々登場し、その学生からいろいろな物を借りるわけだが、借りたものを返さなかったり、あるいは無断で借りていたり、さらには電車の定期券を借りるといった犯罪行為まで描かれている。牛丼の回での最後のフライパンとカセットコンロも学生から借りたものである。
頼まれてもいないアンパンを勝手に買ってきては部屋に忍び込みオーブントースターを使用、アンパン代は学生とワリカンにするというシーンも有名。
そして、どう見ても魅力の無さそうなコースケに彼女がいて、モテる設定というあたりもまた反感を買う理由の一つとなっている。
実際には30年以上前の漫画ということもあり、多くの人は「ネタ」として叩いて楽しんでいるものと思われるが、中には本気で嫌悪感を覚える方もいるようだ。