ヒンナヒンナ

読み : ヒンナヒンナ

ヒンナヒンナとは・意味

「ヒンナヒンナ」とは、アイヌ語における「食事に感謝する言葉」。アイヌ語で「いただきます」や「ごちそうさま」という意味でも使われる。

「ヒンナ」は、食べ物をもらった時の「喜び」や「感謝」を声に表すための言葉だそうな。アイヌ語で「いただきます」は、「イペアン ロー」という。

「ヒンナ」だけでも「感謝」を表すことができるが、「ヒンナヒンナ」と二回繰り返す使い方も。「ヒンナー」や「フンナー」と発音されることもある。

「ヒンナ」は、主に中流以上の女性が使う言葉のようで、「フンナ」は下流の言葉であるという文献もある。また、男性の場合は、「ヒンナ」ではなく「イヤイライケレ(「ありがとう」の意味)」という言葉を使うそうだ。

参考文献:
アイヌ長老の教え 第2回 イヤィラィケレ(ありがとう)
第1回 アイヌ語入門
アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ
中級 アイヌ語テキスト 千歳方言

「ヒンナヒンナ」は、マンガ「ゴールデンカムイ」で使われたことで広まっていった。「オソマ(アイヌ語で「うんこ」の意味)」と並び、ネットでもよく使われている。

1巻の5話「北鎮部隊」にて、罠で獲れたリスを鍋で食した際、アシリパさんが「ヒンナヒンナ」と言いながら食べていた。

アシリパさん:
ヒンナヒンナ

杉本:
なんだいそれ?

アシリパさん:
食事に対する感謝の言葉
私たちは食べながら言うんだ

杉本:
ヒンナ

引用:ゴールデンカムイ 1 5話「北鎮部隊」より

アシリパさんが説明しているように、「ヒンナヒンナ」は食べ物に対して感謝の気持ちを表す言葉で、食べながら言うのがアイヌの習慣とのこと。命を食べることに対し、感謝する気持ちを表す意味があるのだろう。

「ゴールデンカムイ」では、「美味しい」というニュアンスでも使っているが、上述したように「ヒンナ」は食べ物に対する感謝や感嘆を表す言葉なので、本来の使い方ではない。しかし、食べ物に対して感謝しながら食べているのであれば、あながち間違いとも言えないだろう。

「ポプテピピック」で登場した「ヒンナヒンナ」

「ポプテピピック」の【110】のオチで、ポプ子が「ヒンナヒンナ」と言っているが、これは「ゴールデンカムイ」を元ネタにしたもの。

ポプテピピック-ヒンナヒンナ

これは、ポプ子が「イエ〜イ ダンジョン(で)飯 イエ〜イ」と言いながら、モンスターを鍋で煮て食べ、「ヒンナヒンナ」がオチという四コマ。

詳しくは単行本で
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