またオレ何かやっちゃいました?

読み : マタオレナニカヤッチャイマシタ

「またオレ何かやっちゃいました?」は、2つの意味がある。

  • 1:失態をやらかしてしまった
  • 2:え?これってすごいんですか?自分にとっては当たり前ですけど?

ネットでは、1の「失態をやらかしてしまった」の意味で使われることが多い。「(気づかないうちに)またなんかミスしちゃいました…?」という意味。

2だと嫌味な奴に聞こえるが、元ネタはこっちのニュアンスで使われている。具体的にはこんな感じ。

またオレ何かやっちゃいました?の元ネタ

「またオレ何かやっちゃいました?は、ライトノベル『賢者の孫』が元ネタ。主人公のシン=ウォルフォードのセリフが元ネタであるが、原作の小説に該当のセリフはなく、マンガ版にのみ登場する。

原作の小説では「あれ?また何かやったか?」というセリフだったが、マンガ版で「またオレ何かやっちゃいました?」に変更された。意味は同じだが、厳密な元ネタはマンガ版である。

アニメ版でも「またオレ何かやっちゃいました?」のセリフが採用され、該当のシーンはマンガ版のコマ(文字付き)がそのまま使われた。

本作における「またオレ何かやっちゃいました?」は、失態や粗相をやらかしたという意味ではない。主人公のシンが圧倒的な能力を持つ(いわゆるチート能力者)であるがゆえに、その強さで周囲を驚かせたり、呆れさせたりしてしまった、という意味で使われる。

まず基本情報として、主人公のシンはもともとサラリーマンだったが、交通事故により死亡し、異世界転生で賢者リーマンと導師メリダの孫として育てられることに(血縁関係はない)。大賢者からの教育と前世の知識によって常識外れな魔法力を得たが、森の奥で育てられたので世間知らずである(ここが肝)。

シンが規格外の魔法力を持っていること、世間知らずで常識を外れた言動をすることをふまえ、「またオレ何かやっちゃいました?」というセリフが登場した経緯と、セリフの意味を解説する。

主人公のシンが、10歳で3メートルくらいある熊の魔物を狩ったという話をしたところ、友人たちはその破天荒なエピソードに唖然する。みんなが驚き呆れている様子を見て、シンは「またオレ何かやっちゃいました?」と発した。

通常なら、「やっちゃいました?」は失態に対して使うセリフだが、シンの場合は違う。シンは世間知らずで、何気なく見せた力や経験談で周囲を驚かせることが多く、メリダからよく叱られているため、「また世間知らずな言動でみんなを驚かせてしまった」という意味で発している。

原作では「あれ?また何かやったか?どれだ、熊か?十歳か?」というセリフで、自分のエピソードでみんなを呆れさせてしまった、というニュアンスで描かれている。

原作:賢者の孫 – 緊急事態が起こりました
マンガ版:賢者の孫 2巻 第6話より

シンのまたオレ何かやっちゃいました?発言

ほかにも、シンのまたオレ何かやっちゃいました?的な発言がいくつかある。原作とマンガ版とのセリフの違いを比較しながら解説。

皆の人生変えちゃった?

マンガ版

シン:
ごめんオレ…ひょっとして…
皆の人生変えちゃった?

出典:賢者の孫 4巻 第14話より

原作

シン:
……皆の人生を変えちゃったなぁ……

出典:賢者の孫 – 意外と大問題でした

王子でありシンの親友でもあるアウグストから、究極魔法研究会(学院の部活のようなもの)のメンバーは、卒業後に国の管理下に置かれると知らされた。研究会はシンの指導によって世界最強部隊となるが、国のパワーバランスをとるために王子直轄の特殊部隊として動くことになるとのこと。

シンの常識外れな魔法の指導を受けたことでメンバーの力が跳ね上がり、みんなは特殊部隊というエリートコースを歩むことになったのだ。

それを聞いたシンは、「自分のせいでみんなの人生を変えてしまったのでは…?」と責任を感じてしまう。これも「またオレ何かやっちゃいました?」と同じように、「オレって強すぎるんじゃ?」的な発言である。別に誰も「シンに人生変えられた」なんて言っていないのだが…。

またオレ何かやっちゃった…の?

マンガ版

シン:
何…この反応…
ま…またオレ何かやっちゃった…の?

出典:賢者の孫 9巻 第30話より

原作

シン:
これは……またやっちまったか?」というセリフ。

出典:賢者の孫 – 世界の謎を解明しました

魔力を供給する魔石を、シンが自製してしまい、またもや周囲を驚かせてしまう。人の手で魔石を作れることが世に知れると、世界が混乱するレベルのとんでもないスキルである。

魔石の自製を披露したときの周りの反応があまりにも大きかったため、シンは心の中で「またやっちまったか?」と発した。原作とマンガ版では、微妙に表現が異なる。

タネたんの一言

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