築地は2時からやってるぜ
読み : ツキジハニジカラヤッテルゼ
「築地は2時からやってるぜ」とは
「築地は2時からやってるぜ」は、ネット上でよく見られるフレーズ。
築地についての話題の際や、寝てる人や暇そうにしてる人に対して、あるいは深夜2時に特に意味なくつぶやかれたりして使用されている。
「築地は2時からやってるぜ」の元ネタ
このフレーズは、漫画『将太の寿司』が元ネタとなっている。
このセリフが出てくるのは単行本第4巻、11話『百目の辰』というエピソード。
主人公の将太が働く鳳寿司では、毎年開かれる新人寿司職人コンクールに店から一人出場させており、将太と佐治という先輩がその出場を争い親方の試験を受けることになる。
そのための勉強として二人は築地市場で魚の目利き勝負をするが、将太は佐治に完敗してしまう。
なんとか佐治に勝つため、市場で目利きの練習をする将太。いろんな魚を見て回り、自分なりに目利きをして新鮮な魚を選んでいく。
そこに偶然現れたのが、「目利きの天才」と称され、通称「百目の辰」と呼ばれる少年・宇崎辰巳。将太は、自分が目利きした魚とは全く別の魚を次々に選び買っていく辰に、目利きのことを教えてもらおうと声をかける。
しかし、そんな将太に対して辰が言い放ったのが次の言葉。
おまえダメだよ!目ききの一番大事なことを何ンにもわかってない
お前毎晩寝てるんだろ
寝てる間があったら市場へ来な!!築地は2時からやってるぜ!!それだけのことをやってはじめて人に教えを乞えよ!
人に教えてもらう前に、自分でできる努力をしろ、という辰の言葉である。これに将太は「あ…う…」と返す言葉もなく、「その通りだよ 僕はまだまだ甘かったんだ…」と考えを改める。
将太は次の給料日に自転車を買い、寝る時間を削り、まだ電車の動いていない深夜2時から築地へと通い目利きの練習をするのであった。
この後、2週間毎日2時に築地に通った将太は、その疲れから市場で倒れてしまう。しかし、そこに居合わせた辰が将太の熱意に打たれ、目利きを教えてくれることになる。
ちなみにこの時辰は将太に、「まったく馬鹿野郎だな オレの言ったことを間に受けて毎日2時に通ってたらしいな」と話している。