ふざけたロスタイム
読み : フザケタロスタイムデスネ
ふざけたロスタイムの元ネタ・意味
「ふざけたロスタイム」は、2011年のアジアカップ・グループリーグの第2戦、日本対シリア戦での解説・松木安太郎の言葉である。
この試合は1−1の同点から後半35分、相手DFのファウルで得たPKを本田が決めて2−1と勝ち越し、残り時間をしのげば勝利という状況だった。
そのまま1点リードで迎えた後半45分だったが、ここで出されたロスタイム表示が「6分」と非常に長いものだったのだ。
この試合でいろいろとシリア寄りと思われる審判の判定に不満をいだいていた解説の松木が、このロスタイム6分を聞いた時に放った一言が「ふざけたロスタイムですね、これねぇ。」である。
「ふざけたロスタイム」は「ふざロス」「フザロス」などと略して書き込まれることも多い。
日本代表の試合時に多く用いられ、日本がリードしている状況でやたらロスタイムが長い場合、あるいは日本が負けていてロスタイムが短い場合等に使用される。
ちなみにこの試合は、「なんなんすかこれ」と同じ試合である。
「ロスタイム」から「アディショナルタイム」へ
サッカーでは前半45分後半45分が終わった後、怪我や交代などで時計が止められた時間が残りの試合時間として追加される。
その時間を長く「ロスタイム」と呼ばれていたわけだが、これはそもそも日本でのみ使われていた言葉であった。
「loss of time」からの造語で「ロスタイム」だったわけだが、日本以外では「アディショナルタイム」と呼ばれていた。
2000年代に入り世界でも通用するようにということで「アディショナルタイム」が日本でも使われ始め、2010年には日本サッカー協会の審判委員会で「アディショナルタイム」に呼称を統一することとなった。
その後テレビ中継などでも「アディショナルタイム」が使われるようになり日本でも一般的に。しかし現在でも「ロスタイム」と呼ぶ人は多く、たびたび耳にする。
そういうわけで今風に言うならば「ふざけたアディショナルタイムですね」「ふざアディ」となるのかもしれない。