僕が言いたいのは永遠
読み : ボクガイイタイノハエイエン
「僕が言いたいのは永遠」はなんJなどで用いられるフレーズ。
誤変換や勘違いを正当化する時に用いられたり、「僕が言いたいのは◯◯」などと改変して使われることもある。
僕が言いたいのは永遠の元ネタ
このフレーズはプロ野球選手テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手のTwitterでの発言が元ネタ。
2010年、当時まだ日本ハムファイターズに所属していたダルビッシュ。その年のオフにトレーニングをしていた際にツイートしたのが以下のもの。
今からエアロバイクしてからプールで泳ぎます。 そういやたまにプールで永遠泳いでるおっちゃんいるけど、なんなんやろ? 慣れればそんだけ泳げるんかな。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish)さん (@faridyu) 2010年10月10日
プールでおっちゃんが泳いでいたことについてのツイートなのだが、「プールで永遠泳いでいる」という部分がどうしても引っかかる。正しくは「延々泳いでいる」とするところ、もしくはダルビッシュは「遠泳」と言いたかったのかもしれない。まぁただの誤変換というか書き間違いなわけだが、80万人以上いるフォロワーの全員がこれをスルーできるはずもなく、フォロワーの一人がこれに「延々」の間違いだろうとツッコミを入れた。これもまぁ自然な流れではある。
しかし、相手はダルビッシュ。ダルビッシュのTwitterを見たことがある方ならご存じだろうが、なかなか負けず嫌いな人で、攻撃的なツイートに対してもガンガン返信しているし、強がってみたり開き直ってみたりととにかく負けを認めない。それはこの時もやはり同じだったのである。そうしてこの「延々」のツッコミに対してダルビッシュが返信したのが次のツイート。
僕が言いたいのは「永遠」RT @uno_g: 失礼ながら「永遠」ではなくて「延々」の間違いではないでしょうか。若い方はよく間違えて覚えてるようですが。RT: @faridyu: 今からエアロバイクしてからプールで泳ぎます。 そういやたまにプールで永遠泳いでるおっちゃんいるけど
— ダルビッシュ有(Yu Darvish)さん (@faridyu) 2010年10月10日
名言の誕生である。ダルビッシュは「延々」と間違ったのでも「遠泳」と間違ったのでもなく、まぎれもなく「永遠」と言いたかったのである。おっちゃんは今この瞬間もそしてこれからも永遠に泳ぎ続けるのだ。『僕が言いたいのは「永遠」』はそのまま小説のタイトルにでもなりそうな響きを持っている素晴らしいフレーズということで、ネットではこの発言をほじくり返して繰り返し使われている。
※2018/07/04追記
僕が言いたいのはきよきよしい
そんなダルビッシュのツイートから時は流れて2018年。ロシアワールドカップに出場しベスト16で敗退した日本代表の本田圭佑選手の発言から再度注目を浴びることに。
本田圭佑はベルギー戦敗退後の7月3日、日本テレビ系のNEWS ZEROのインタビューに応え、その中で現在の心境について「きよきよしい」という言葉を口にした。これは本来「清々しい(すがすがしい)」と読むところを如くしていたのではないかとTwitterなどネット上で突っ込まれる事態に。
そんな世間からのツッコミが本人の耳にも入ったのか翌4日に自身のTwitterで以下のようにつぶやいた。
お恥ずかしい。漢字が苦手で。
でも、もうしっかり覚えました。 https://t.co/c4DyLix224— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2018年7月4日
このように自身が読み方を間違えて覚えていたことを素直に認めるツイートをしたのである。数々の名言を生み出してきた本田だが、この誤読についても素直に認めるあたりがまた「きよきよしい」との声も多く、「きよきよしい」が新たな本田語録に加わりそうなほどに人気となっている。
そして、そんな中でほじくり返されたのがダルビッシュの「僕が言いたいのは永遠」。野球界とサッカー界の大物がそれぞれのTwitterで言葉の間違いについて真逆の対応をしたことで今更ながらダルビッシュの発言が話題になったというわけである。ダルビッシュなら「僕が言いたいのはきよきよしい」なんて言ってたのかな、などと8年越しにネタにされている。