きみはじつにばかだな
読み : キミハジツニバカダナ
「きみはじつにばかだな」=「君は実に馬鹿だな」は相手の言動や行動に呆れた時に使うネット用語。実にをつけることでよりバカだと思っていることが強調される。また、全てひらがなで表記することでより馬鹿にしている感が現れている。
相手の気分をひどく害する恐れがあるので使いドコロには注意されたし。
きみはじつにばかだなの元ネタ
「きみはじつにばかだな」はドラえもんのセリフが元ネタである。『ドラえもん カラー作品集』の第6巻、および『藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん』の第10巻に収録されている「ウルトラスーパー電池」に「きみはじつにばかだな」というセリフが登場する。
のび太は家の電球を割ってしまい、電球の代わりにゴムボールを取り付けて何とか誤魔化そうとしたため、ドラえもんはのび太のバカさ加減に呆れて「きみはじつにばかだな」というセリフを発した。のび太をバカにしつつドラえもんは懐中電灯を吊り下げて誤魔化すという代替案を出すが、のび太に懐中電灯では暗くてダメと言われたため、「ウルトラースーパー電池」というひみつ道具を出すことに。「ウルトラースーパー電池」は懐中電灯に入れると太陽のように明るくなるという代物。ドライヤーなど電池が入れられない物にも使える。
ゴムボールで誤魔化せると思ってるのび太は確かにバカだが、懐中電灯で誤魔化そうとするドラえもんもドラえもんだ。
「きみはじつにばかだな」という容赦のない言い方が印象的であったことからネットで使われ始め、該当シーンがAA化された。他にも「口きくのもめんどくさけりゃ、もう死んでしまえ」「そりゃ、のび太の頭はもともと空っぽだもの」「日本じゅうがきみのレベルにおちたら、この世の終わりだぞ!!」などドラえもんはのび太に対して毒のあるセリフを結構吐いており、「きみはじつにばかだな」も毒舌セリフのひとつに数えられる。
重音テトの決めセリフ「君はじつに馬鹿だな」
フリーウェアの歌声合成ソフト「UTAU」の音声ライブラリ、およびキャラクターの重音テトの決めセリフ「君はじつに馬鹿だな」はドラえもんのセリフが元ネタになっている。ドラえもんがのび太に発した「きみはじつにばかだな」は完全にバカにした言い方だが、重音テトが発する「君はじつに馬鹿だな」は照れ隠し、またはツンデレ的な意味合いが含まれている(ことを望む)。
重音テトは2chのニュース速報(VIP)板で2008年4月1日のエイプリルフールネタとして制作された架空のボーカロイドで、いわばジョークで作られたのだが同時期に配布が開始された「UTAU」で音声ライブラリが作られることになった。エイプリルフールネタであったため、決めセリフ「君はじつに馬鹿だな」の他に、プロフィールで性別→キメラ、髪型→ドリルみたいなツインテール、得意な事→レンタルDVDの延長とされるなど随所にネタ要素がみられる。