金晩
読み : キンバン
金晩とは・意味
「金晩」とは、「金曜日の晩」の略である。翌日が土曜日で仕事が無いため、金曜の晩は夜遅くまで遊ぶことができるという意味。現代版の「花金」。
1980年代後半から1990年初頭はバブル景気により、仕事終わりのサラリーマンはこぞって飲み歩くという華やかな時代だった。さらに同じく1980年代から始まった週休二日制によって、金曜日の夜は翌日の仕事を気にすることなく遊ぶことができるようになっていた。
そんな景気の良さと気楽な金曜の夜の楽しさから「はなの金曜日」という言葉が生まれ、これを略した「花金」あるいは「華金」という言葉が流行した。
1989年からテレビ朝日で『はなきんデータランド』という生放送の情報バラエティ番組が始まるなど、「花金」はまさに流行語となっていた。しかし、バブルの崩壊と共に金曜の夜と言えどそうそう気楽に遊んでいられなくもなり、次第に「花金」という言葉も使われなくなっていく。ちなみに「はなきんデータランド」も1996年に終了している。
現在では「花金」という言葉は「死語」として扱われており、若者の間では「花金」に替わる言葉として「金曜日の晩」を略した「金晩」という言葉が広まっている。
InstagramなどのSNSではハッシュタグ「#金晩」を用いて、金曜日の夜を楽しむ様子が投稿されている。金曜日の仕事終わりには時間的・体力的に飲みに行く余裕がないため「土曜日の晩」に飲みに行く「土晩」というケースもある。
翌日が休みであるとか、遊びに行くであるといったこととは全く関係なしに単純に「金曜日の夜」を意味する言葉として「金晩」や「土晩」を使う人も多い。
例:「金晩のMステ」「土晩のドラマ」