汚名挽回→ジェリド乙
読み : オメイバンカイ→ジェリドオツ
「汚名挽回→ジェリド乙」はネットで良くみる一連の流れである。
「汚名」というのは文字通り名が汚れるようなマイナスなことを意味し、「挽回」とは取り戻すことを意味する。つまり「汚名挽回」はマイナスな状態を取り戻すという意味になりおかしなことになる。なので通常は「汚名返上」や「名誉挽回」を用いるのだが、これを混同して組み合わせてしまいがちなのが「汚名挽回」である。
ネットでは「汚名挽回」と書き込むと「ジェリド乙」などと返される。本当に間違って「汚名挽回」と書いてしまう場合はもちろん、あえて間違って書くこともある。
汚名挽回→ジェリド乙の元ネタ
元ネタはアニメ機動戦士Zガンダム第4話におけるワンシーン。ジェリドというのはこの作品に登場するティターンズのパイロット「ジェリド・メサ」のこと。
とある作戦に失敗したジェリドはその失敗を帳消しにするためにバスク大佐に「大佐、ガンダムMk2を使わせていただけるのならば、自分が汚名挽回をしたく…」と進言する。しかしバスクには「汚名挽回?その言葉は実績を見せた者がいうことだ」と言われてしまう。
このようにジェリドは汚名返上、あるいは名誉挽回のための発言だったわけであるが、間違った言葉を使ってしまっている。バスクも「汚名挽回?」と間違いに突っ込むのかと思いきや、気づいていない。台本からして間違ってしまっていたというわけで、スタッフも誰も気が付かなかったのであろう。
「挽回」には「巻き返す」という意味もあることから「汚名挽回」でも間違いではないという意見もあるが、翌週からジェリドは「名誉挽回」を多用していることから放送後にスタッフも間違いに気づいたのではないだろうか。映画版でも「汚名返上」に変更されている。