セミファイナル(蝉ファイナル)
読み : セミファイナル
1.セミファイナルとは主にスポーツの試合において準決勝を意味し、ボクシングやプロレスでメインイベント直前に行われる試合のことを指す。
2.セミファイナルはもうひとつ意味があり、一見死んでいるように見えるが近づくと突然動き出す蝉(セミ)のことをこう呼ぶ。
セミファイナルとは – 意味
まずは試合におけるセミファイナルの意味を解説。「セミ(semi-)」はラテン語で「半分、未完成の~」を意味する。セミファイナルが準決勝を意味するように、「準-」の意味でも使われる。アマチュアでありながら本職に近い技量を持っている人をセミプロと呼ぶように、「セミ~」は完成に至っていない状態のことを主に指す。
セミファイナルの元ネタ
では今度は虫の蝉(セミ)におけるセミファイナルを解説しよう。夏になると道端で死んでいるように見えるセミの中には近づくと突然暴れだす者もいる。この状態をセミファイナルと呼んでいる。
この呼称は昔からあるわけではなく、イラストレーター(職業オカマ)の凸ノ氏が呼びかけて名称を募集したことに始まる。マンガ『ハチミツとクローバー』ではこの状態を蝉爆弾(セミ爆弾)と呼んでいたが、語感の良さからセミファイナルが採用された。凸ノ氏の以下のツイートをきっかけに、セミファイナルという言葉が広まっていった。
心あるフォロワーさんのおかげで、今夏から僕の中で「道路に落ちていて一見死んでるように見えるセミが近づくと突然暴れだす現象」は「セミファイナル」と呼ぶことになりました。 たくさんのご応募ありがとうございました。賞品はありません。よい夏を!
— 凸ノさん (@totsuno) 2012年7月19日
凸ノ氏はあたまゆるゆるインターネットサイトのオモコロで『お暇つぶし漫画 「 蝉の恋 」』を執筆し公開。ラストに掲載された以下のイラストがセミファイナルを見分ける方法として至極分かりやすいということで広まっている。この画像だけが紹介されていることが多いが、この画像の元ネタは凸ノ氏の書いた『お暇つぶし漫画 「 蝉の恋 」』。この画像がメインではなく、セミと女の子を描いた漫画がメイン。
→『お暇つぶし漫画 「 蝉の恋 」』(オモコロ)
追記:セミファイナルを見分けるイラストの元ネタの元ネタになっているのは、@Ysakaki氏が執筆した「落ちてるセミファイナルの生死を一発で当てる判別方法」である。こちらの判別方法を元に凸ノ氏がイラスト化。非常に分かりやすい判別方法である。
※@Ysakaki様より情報提供いただきました。
ここまで試合におけるセミファイナル、セミが突然暴れだすセミファイナルを説明したが、セミファイナルは完成には至っていない「準」の状態であるため、死んでいると思っていた蝉(セミ)が動き出す状態(セミファイナル)と絶妙にマッチしていることが分かる。
ファイナル(死)ではないセミファイナル(死には至っていない)状態、
ゆえに蝉(セミ)ファイナル。語感がいいだけでなく、意味も伴った実にうまいネーミング。